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| 桃園天皇 月輪陵 (京都市東山区) Imperial mausoleum of Emperor Momozono |
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| 桃園天皇 月輪陵 | 桃園天皇 月輪陵 |
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 「四条天皇外二十四方御陵参道」の石標      |
泉涌寺境内の南東に月輪陵(つきのわ -の-みささぎ)がある。江戸時代中期の116代・桃園天皇(ももぞの-てんのう)が葬られている。 同域内には、歴代天皇陵、皇后陵、皇妃・皇子の墓、火葬塚、灰塚などが多数存在している。 ◆歴史年表 江戸時代、1762年、7月12日、桃園天皇が亡くなる。月輪陵に葬られた。 ◆桃園天皇 江戸時代中期の116代・桃園天皇(ももぞの-てんのう、1741-1762)。遐仁(とおひと)、八穂宮、茶地(さち)宮。京都の生まれ。第115代・桜町天皇の第1皇子。生母は姉小路実武の娘・開明門院藤原定子。養母は桜町天皇女御・皇太后・藤原舎子 (いえこ、青綺門院) 。1745年、青綺門院の養子になる。儲君(ちょくん)になる。1746年、親王宣下。1747年、立太子、践祚、桜町天皇の譲位により、7歳で即位した。1757年-1578年、垂加流の神道家・竹内式部(たけのうち-しきぶ)の門人・公家・徳大寺公城(きみき)、坊城俊逸(ぼうじょう-としはや)、烏丸光胤(からすまる-みつたね)、西洞院時名(にしのとういん-ときな)らに『日本書紀』を進講させた。天皇は心酔する。前関白・一条道香(みちか)らは、尊王皇権復古、幕府の抑制の動きを危険視した。青綺門院に働きかけ、所司代への告訴により停止させた。式部は京都から追放され、20数人の門下は処罰され一掃された。尊王論者が処罰された最初の事件になる。(宝暦事件)。京都で没した。22歳。 好学で、漢学の造詣も深かった。蹴鞠が得意だった。儀研究書『禁中例規御覚書』、歌集『桃園天皇御製』、日記『桃園院御日記』には宝暦事件に天皇が憤慨したと記されている。 桃園院と追号された。陵墓は月輪陵(東山区)になる。 ◆一条富子 江戸時代中期-後期の116代・桃園天皇の皇太后・一条富子(いちじょう-とみこ、1743-1796)。藤原富子。恭礼門院(きょうらいもんいん)。父は関白・一条兼香。母は一条家女房。准母は飛鳥井雅豊(権大納言)の娘。1755年、従三位に叙され、入内し、桃園天皇の女御になる。1758年、第1皇子・英仁(ひでひと)親王を産む。1759年、准三宮の宣下を受ける。桃園天皇が亡くなる。皇位は桃園天皇の姉・第117代・後桜町天皇が中継ぎした。1770年、英仁親王(第118代・後桃園天皇)が即位し、国母になる。1771年、皇太后に冊立され、恭礼門院の院号をうける。落飾して「新女院」、のち「女院」と称した。1779年、後桃園天皇が亡くなる。1783年、その妃・近衛維子(盛化門院)も相次いで亡くなり、孫・欣子内親王を養育した。1794年、欣子内親王が光格天皇へ入内、中宮に冊立される。その後、1795年、亡くなる。 53歳。 陵墓は月輪陵域(東山区)になる。 ◆陵墓 石造の九重塔様式になる。 月輪陵の主な被葬者は、鎌倉時代の第87代・四条天皇(1231-1242)、室町時代の追尊・陽光院天皇(1552-1586)、安土・桃山時代-江戸時代の第108代・後水尾天皇(1596-1680)、江戸時代の第109代・明正天皇(1624-1696)、第110代・後光明天皇(1633-1654)、第111代・後西天皇(1638-1685)、第112代・霊元天皇(1654-1732)、第113代・東山天皇(1675-1710)、第114代・中御門天皇(1702-1737)、第115代・桜町天皇(1720-1750)、第116代・桃園天皇(1741-1762)、第117代・後桜町天皇(1740-1813)、第118代・後桃園天皇(1758-1779)になる。 115 桜町天皇(在位:1735-1747)→116 桃園天皇(在位:1747-1762)→117 後桜町天皇 (在位:1762-1770) *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『検証 天皇陵』、『天皇陵 謎解き完全ガイド』、『歴代天皇125代総覧』、『図説天皇陵』、『歴代天皇年号事典』、ウェブサイト「コトバンク」  四条天皇 月輪陵 後水尾天皇 月輪陵 明正天皇 月輪陵 後光明天皇 月輪陵 後西天皇 月輪陵 霊元天皇 月輪陵 東山天皇 月輪陵 中御門天皇 月輪陵 桜町天皇 月輪陵 後桜町天皇 月輪陵 後桃園天皇 月輪陵 陽光院太上天皇 月輪陵 光格天皇 後月輪陵 仁孝天皇 後月輪陵 孝明天皇 後月輪東山陵 英照皇太后 後月輪東北陵 後堀河天皇 観音寺陵 泉涌寺・月輪・鳥部野   歴代天皇データ  |
 桃園天皇 月輪陵 〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町27 |
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