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桜町天皇 月輪陵 (京都市東山区) Imperial mausoleum of Emperor Sakuramachi |
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桜町天皇 月輪陵 | 桜町天皇 月輪陵 |
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![]() 「四条天皇外二十四方御陵参道」の石標 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
泉涌寺境内の南東に月輪陵(つきのわ -の-みささぎ)がある。江戸時代中期の第115代・桜町天皇(さくらまち-てんのう)が葬られている。 同域内には、歴代天皇陵、皇后陵、皇妃・皇子の墓、火葬塚、灰塚などが多数存在している。 ◆歴史年表 江戸時代、1750年、4月23日、桜町天皇が亡くなる。月輪陵に葬られた。 ◆桜町天皇 江戸時代中期の第115代・桜町天皇(さくらまち-てんのう、1720-1750)。昭仁(てるひと)。京都の生まれ。第114代・中御門天皇の第1皇子。母は近衛家煕(いえひろ)の娘・新中和門院尚子。母は、出産直後に病没した。1720年、儲君(ちょくん)に定められた。親王宣下、1728年、立太子。1735年、父・中御門天皇の譲位により践祚、即位した。中御門上皇が院政を行う。1738年、父・中御門上皇の時に再び絶した大嘗会を再興し挙行した。以後は慣例になった。1747年、第1皇子・遐仁(とおひと)親王(第116代・桃園天皇)に譲位した。幕府の干渉を避けるためだったともいう。1750年、病により京都で没した。31歳。 天皇の権威を高めるために自ら「大日本天皇昭仁親王」と記した。官位制度の改革を行う。8代将軍・徳川吉宗の援助により、朝儀の大嘗祭、新嘗祭などを復活させた。伊勢神宮など上七社への奉幣、宇佐宮などの奉幣使派遣を復興する。父・中御門天皇の七回忌に懺悔法講を清涼殿で行い、命日には般若心経を書写して仁和寺に納めた。「聖徳太子(厩戸皇子)の再来」と謳われたという。和歌に秀で、公家・烏丸光栄に古今伝授を授けた。霊元天皇の和歌を類聚した『桃蘂類題(とうずいるいだい)』、歌集『桜町院御集』などがある。 追号の桜町院は仙洞御所の宮名「桜町殿」に因む。陵墓は月輪陵(東山区)になる。 ◆二条舎子 江戸時代中期-後期の皇太后・二条舎子(にじょう-いえこ、1716-1790)。青綺門院(せいきもんいん)。関白左大臣・二条吉忠の2女。母は加賀藩主前田綱紀の娘・利子。1733年、皇太子・昭仁親王(第115代・桜町天皇)の妃として入内した。1735年、中御門天皇が譲位して昭仁親王が即位し、女御宣下を受ける。1737年、第1皇女・盛子内親王が産まれる。1740年、第2皇女・智子内親王(第117代・後桜町天皇)を出産する。皇子には恵まれず、1745年、典侍・姉小路定子の産んだ遐仁(とおひと)親王(第116代・桃園天皇)を養子に迎える。1747年、桜町天皇が遐仁親王に譲位し、皇太后に冊立される。1750年、桜町上皇の没後、女院号宣下を受けて落飾した。1762年、桃園天皇の没後、皇女の智子内親王(明正天皇)が中継ぎとして即位した。晩年は「大女院」と称された。 75歳。 陵所は月輪陵(東山区)になる。 ◆陵墓 石造の九重塔様式になる。 月輪陵の主な被葬者は、鎌倉時代の第87代・四条天皇(1231-1242)、室町時代の追尊・陽光院天皇(1552-1586)、安土・桃山時代-江戸時代の第108代・後水尾天皇(1596-1680)、江戸時代の第109代・明正天皇(1624-1696)、第110代・後光明天皇(1633-1654)、第111代・後西天皇(1638-1685)、第112代・霊元天皇(1654-1732)、第113代・東山天皇(1675-1710)、第114代・中御門天皇(1702-1737)、第115代・桜町天皇(1720-1750)、第116代・桃園天皇(1741-1762)、第117代・後桜町天皇(1740-1813)、第118代・後桃園天皇(1758-1779)になる。 112 霊元天皇(在位:1663-1687)→113 東山天皇(在位:1687-1709)→114 中御門天皇(在位:1709-1735)→115桜町天皇(在位:1735-1747)→116 桃園天皇(在位:1747-1762) *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『検証 天皇陵』、『天皇陵 謎解き完全ガイド』、『歴代天皇125代総覧』、『図説天皇陵』、『歴代天皇年号事典』、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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