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京都歴史災害年表 15
近代(1868-1945) |
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1古墳時代-平安時代前期 2平安時代中期 3平安時代後期 1 4平安時代後期 2 5鎌倉時代 1 6鎌倉時代 2 7南北朝時代 8室町時代前期 9室町時代中期 10室町時代後期 11安土・桃山時代 12江戸時代前期 13江戸時代中期 14江戸時代後期 15近代 16現代
地震・津波 大雨・長雨・洪水 台風・大風など 雷 旱魃・酷暑 大雪・雹・寒冷など 山崩・土砂崩 凶作・不作 虫害・獣害 飢饉・窮乏・賑給 疫病・疾病など 火災 戦乱・一揆・強訴 事件・事故など 公害・環境 土木など
*おもな事項を掲載しています。年月日・被害状況などは不確定な場合があります。括弧内の年月日は旧暦。 |
⇒国立天文台 日本の暦日データベース |
◆近代 1868-1945
■1868年(慶応4年/明治元年) ▣ユ1月15日-19日・グ1月27日-31日(1月3日-1月7日)「鳥羽・伏見の戦い」、「淀千両松の戦い」 夜七ツ時。伏見を中心として戦火になる。幕府軍1万5000人、新政府軍5000人。伏見辺より出火、(4日)までに薩摩郡が民家に火を放ち、鳥羽村・横大路・伏見・淀の大半焼失。(「城州伏見其外所々出火之図極本しらべ」「鳥羽・伏見合戦図」「見聞細吟諸方出火之画図」「山崎合戦官軍大勝利之図」『慶喜公実紀』『京都の歴史10
年表・事典』『京都事典』『日本災変通志』『京の火事物語』) ▣(1月4日)京都に令旨・軍令布告。(『復古記』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(1月6日)鞍馬寺別当の吉祥院・円光院・妙寿院の3人、鞍馬村民に斬殺される。(鞍馬騒動)(「岸本家文書」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣(1月7日)新政府、伏見で救米施行。(「大久保家文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(1月8日)伏見の民屋、多くの賊(幕府軍)により兵火になる。西は三栖丹波橋より、東は京町豊後橋、南は中将島。伏見城の一楼焼失。下鳥羽人家300戸、淀900戸、八幡1000戸、橋本500戸、葛葉400戸焼失。天皇、米2000斛、金1000両を発し伏見・下鳥羽・淀・八幡・橋本・葛葉の災民に賑給。(『慶喜公実紀』『日本災変通志』) ▣(1月11日)旧東町奉行所に市中取締役所置かれる。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(1月15日)旧幕府の米蔵開き、淀方面の兵難者に賑恤。(『復古記』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(1月)鳥羽・伏見の戦いで、山科隊所々で活躍。(「沢野井家文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(2月15日)先の(9日)に総裁熾仁親王を東征大総督に任命し、この日、進発に山科隊従軍。後の(5月30日)、江戸に入る。(「沢野井家文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(2月30日)英国公使・パークス、参内の途次に新門前縄手近くで暴漢2人襲われる。(パークス襲撃事件)(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(2月)京都御親兵病院開設。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣グ5月-7月(閏4月-5月)近畿霖雨洪水。(『京都気象災害年表』) ▣ユ6月16日-7月7日・グ6月28日-7月19日(5月9日-30日)近畿・京都・東海など大雨・水害。木津川・宇治川・桂川など氾濫し、堤防決壊30カ所に及ぶ。(『京都事典』『日本の自然災害』) ▣(5月10日)市中取締廃し、府兵組織し京都府が握る。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(5月-7月)京都大雨洪水。木津川・宇治川・桂川など出水、納所・大下津町など30カ所で堤防決壊。(「都鄙新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(8月10日)府兵組織し、府下の治安行い、平安隊(後に400人)と称する。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(9月20日)第122代・明治天皇、東京行幸、年末に還幸。(「萩野家文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(11月29日)政府、困窮者救済事業として、流民集所を堀川・千本・六角・塔之壇・六波羅の5カ所に分設。(「京都府史料」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣12月- 新政府により木津川付替え工事始まる。
■1869年(明治2年) ▣(1月5日)参与・横井小楠、攘夷派志士により寺町通下御霊社前で暗殺される。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣(1月10日)朝廷より、遷都問題で動揺する市民慰撫のため酒肴下賜告げる。(『明治天皇記』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(5月10日)八条家家士ら攘夷一団逮捕。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(5月15日前後)近畿旱天続く。京都市中、家毎朝夕に釣瓶で4-5杯の井戸水汲み流すよう触れる。(「京都府触書」『日本災変通志』) ▣(5月22日)小学校に望火櫓設置が許可。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(6月9日)救売米規則を布告し、救売米所5カ所が設置される。(「京都府史料」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣(6月)京都・周辺諸国疾疫流行。天然痘流行。種痘奨励。(「京都府令」『日本災変通志』) ▣(7月3日)平安隊(後に750人)、警固方として存続し「市中廻番補亡」を専任。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣グ8月19日(7月12日)近畿暴風雨。(『京都気象災害年表』) ▣(9月4日)大村益次郎、三条木屋町上ルで襲われる。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(9月24日)町組代表者ら数千人、御所石薬師門前で皇居東幸反対の示威行う。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(10月4日)智積院山内勧学院失火。山内氏(土佐藩)硝煙庫に燃え移り爆発。(『続今日鈔』「京都府令」『日本災変通志』) ▣(10月5日)皇后、東京に出発。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(10月・12月)市中小学校維持・産業引立のため、玄米下賜達する。(「布達」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣(11月14日)元京都大工頭・中井主水、5藩とともに京都火消に当たる。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣(12月)上久我村で打毀し。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣この年、凶作天下飢饉。京都で飢者に賑給。(『続今日鈔』『日本災変通志』
■1870年(明治3年) ▣(1月5日)上久我村農民、京都府に強訴。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(1月)明石博高、島原に黴毒(ばいどく)療養所を設置。(「太政官達」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(5月10日)有信堂、医学校治験種痘所になる。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(5月-6月)京都火消が政府から京都府に移管。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(6月29日)西高瀬川(下嵯峨-千本通)掘割の開削竣工。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣グ8月15日(7月19日)近畿・大風雨・洪水(『京都気象災害年表』) ▣(7月)祇園神幸道に検黴治療所を開設。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ⋄市中小学校に、防火事務取扱を令する。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣グ9月2日(8月7日)京都洪水。(『京都気象災害年表』) ▣グ10月12日(9月18日)近畿以東・大風雨。山城など大水。宇治橋・橋姫祠流失、市民若干溺れる。木津川水源より人家流す。淀川、前島などで決壊。(『続今日鈔』『日本災変通志』『日本歴史災害事典』)
 ▣(閏10月)京都民に5万両賑給。(『続今日鈔』『京都気象災害年表』『日本災変通志』) ▣(11月15日)富森村と納所村の土地争論。府に訴える。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1871年(明治4年) ▣(1月5日)寺社の境内外の領地・除地の上知命じる。(『法令全書』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(3月7日)攘夷運動の科により、公卿・外山光輔逮捕される。(「愛宕通旭一件」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(3月14日)攘夷運動の科により、公卿・愛宕通旭ら80数人逮捕。(「愛宕通旭一件」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(3月)治験所を種痘館と改称。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣グ7月4日(5月17日)近畿・四国・中部など大風雨・洪水。(『京都気象災害年表』『日本歴史災害事典』) ▣(5月19日)山城・摂津など大風。紫宸殿などの諸屋・民舎破る。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣(8月28日)「解放令」発布され、えた・非人の称廃止。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(10月)療養病院の意義令する。(「京都府史料」『京都の歴史10
年表・事典』)
■1872年(明治5年) ▣(5月)御土居の残存部分(北西・東部六条以南)を平らにし、竹払い茶・桑を植える。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣(8月14日)清水寺での投身自殺禁止される。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(11月1日)粟田口に仮療病院開設。(「府庁文書」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣(11月16日)伏見・観月橋の落成式。(「京都新聞五三」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣(12月23日)太陰暦を廃し、太陽暦を採用する詔書が発せられ、太政官布告第337号により公布。(12月31日)天保暦廃止。 ▣この年、寺社有林の上知進む。(「上知令関係文書」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1873年(明治6年) ▣新暦(グレゴリオ暦)1月1日 改暦施行。(明治改暦) ▣5月27日 大参事・槙村正直、豪商・小野一族の他府転籍願を不許可にする。小野組、京都裁判所に提訴。(小野組転籍事件)(「五代友厚文書」『京都の歴史10
年表・事典』)
■1874年(明治7年) ▣1月 医師・半井澄ら、医事研究団体「京都医事会社」興す。(『京都市医師会五十年史』) ▣4月 四条大橋、鉄橋として竣工し橋銭徴収。(「京都府史料」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣5月10日 京都五条大火。延焼700余戸、戊辰の役後の再建居宅、再び罹災し困窮甚だし。知事、1人毎金1両賑給。(『日本火災史』『日本災変通志』) ▣6月 京都府、医師試験制度設ける。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月 西日本暴風雨。(『日本歴史災害事典』) ▣10月 粟田口療病院を上京区広小路梶井町へ移転決定。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣この年、オランダ人工師・ヨハネス・デ・レーケら、淀川などの改修計画のために来日、治水・砂防の重要性を説く。「 京都府建設交通部砂防課」
■1875年(明治8年) ▣1月 日ノ岡峠の改修工事着工。(「修路碑銘」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月-6月 工師・デ・レーケは、考案した「デ・レーケ工法」の効果を試すため、木津川支川不動川での山腹緑化など16工種の試験施工を実施。(「 京都府建設交通部砂防課」) ▣3月 化芥所、市内2カ所に開設。塵芥運搬費用は各戸賦課。(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月-7月 近畿・四国旱魃。(『京都気象災害年表』) ▣7月25日 南禅寺に癲狂院開設。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣近畿など旱魃。
■1876年(明治9年) ▣4月1日 御室山林4町余自焼。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月14日 伏見稲荷・東福寺(伏見街道)間の山林5町程自焼。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月17日 醍醐・伏見笠取・宇治二ノ尾の山林大焼く。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月18日 愛宕山林焼く。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月20日 比叡山頂の山林大火。午-寅。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月21日 二ノ尾の山林再び焼く。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月25日 泉涌寺の山林自焼。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣4月 山林火事多し。(『続今日鈔』『日本災変通志』) ▣5月22日 独逸学校を予科医学校とし、療病院所管に移す。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月 半井澄、京都療病院初代院長になる。(『京都府立医科大学百年史』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣9月11日 京都駆黴院分院を建仁寺内の福聚院に設立。(『京都府医師会五十年史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣この年、困窮の旧門跡寺院に対し、宮内省から寺禄支給、年金制にする。(「府庁文書」『京都の歴史10
年表・事典』) ⋄水害(巨椋池)。 ⋄コレラは、英国軍艦により長崎に発生し、西南の役の従軍兵士により全国に伝播、京都で20日間で200余人に罹患。(『京の医史跡探訪』) ⋄「町方火消し」が「消防組」に改組になる。
■1877年(明治10年) ▣4月24日 避痘院を宇多野村の法蔵寺に設立。(府伝染病院の始まり)(「京都府史料」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣7月10日 京都・岐阜地方・大雨大洪水。京都は30年来の洪水だったという。床上浸水多数。(「西京新聞」『京都気象災害年表』『京都の歴史10
年表・事典』『京都事典』『日本の自然災害』) ▣8月末- 帰還兵のコレラ罹患者200余人が仮病院の東福寺に収容される。 ▣9月8日 府、西陣の不況救済対策として、物産会社改組・統合、西陣織物会所(知恵光院一条)設立。(「府令」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣9月 京都府は「虎列刺(コレラ)病予防法」を告知。コレラのため東福寺内に避病院設置される。(『京都事典』「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月 京都疾疫流行。コレラのため、鴨川・高瀬川の飲水禁じられる。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』) 
■1878年(明治11年) ▣2月 浄土寺村に仮療痼院開設される。(「京都府史料」『京都事典』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月24日 仮盲啞院、開業式。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月 七条停車場・伏見乗船場で、巡査、入出京者に尋問。(「大阪日報」『京都の歴史10
年表・事典』) 
■1879年(明治12年) ▣2月 伏見区民、紀伊郡編入に反対し区の独立請願。(「大阪日報」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月 盲啞院、府立学校になる。(『ろう学校百九十年誌』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣6月 コレラ流行し、11月に祇園祭延期される。(「布達要約」『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』) 
■1880年(明治13年) ▣1月 京都府、京都御苑内に観象台(京都地方気象台の前身)設立。(「京都地方気象台」) ▣2月 京都観象台(翌1881年に測候所に改称)竣工。(「京都府史料」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月1日 近畿・中国・中部・豪雨洪水。(『京都気象災害年表』) ▣7月18日 療病院・医学校を上京区河原町広小路に移転。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月20日 北桑田・葛野郡有志、西高瀬川改修を府に請願。(『京都府誌』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月 府に衛生課新設。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月3日 近畿・東海道・関東・大風雨。(『京都気象災害年表』) ▣10月15日 京都の観象台で気象観測開始。(京都地方気象台) ▣10月 町村に公選の衛生委員置く。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1881年(明治14年) ▣4月 府知事・北垣国道、府税務課地理係に琵琶湖疏水路線の予備調査命じる。(「琵琶湖疏水及水力使用事業」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月 四条橋の橋銭徴収廃止。(『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月13日 近畿・中部・暴風雨・洪水。(『京都気象災害年表』) 
■1882年(明治15年) ▣10月14日 泉涌寺伽藍焼亡。(『京の火事物語』) ▣冬 近畿和暖 。(『京都気象災害年表』)
■1883年(明治16年) ▣3月 旧淀藩士・田辺又太郎に葭島新田開拓許可。(「大阪日報」『京都の歴史10 年表・事典』) ⋄柳原部落民350人、西本願寺に押し寄せ会計不正を詰問。(「東京日日新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月-8月 京都府大旱魃。(『京都気象災害年表』) ▣8月8日 洛西諸村、旱魃対策のため堀川川浚を府に出願。各地で水争い。(「大阪日報」『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』)  ▣9月10日 近畿・九州・四国・大風雨。(『京都気象災害年表』) ▣10月7日 近畿・北陸・奥羽・暴風雨。(『京都気象災害年表』) ▣10月12日 近畿・九州・中国・四国・中部・大風雨。(『京都気象災害年表』) 
■1884年(明治17年) ▣7月12日 京都大風雨。山城水害 。(『京都気象災害年表』) ▣8月10日 近畿・九州・四国・奥羽・暴風雨。(『京都気象災害年表』) ▣8月25日 近畿・九州・中国・北陸・暴風雨。(『京都気象災害年表』) ▣8月 岩倉癲狂院(後に岩倉精神病院と改称)創立。(『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月15日-18日 京都府暴風雨。死者1992人。(『京都気象災害年表』) ▣10月1日 琵琶湖疏水事務所設置。(「琵琶湖疏水及水力使用事業」『京都の歴史10 年表・事典』) 
■1885年(明治18年) ▣6月2日 琵琶湖疏水第1疏水(大津-鴨川合流点)間が着工。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月17日-7月2日/7月1日 近畿・中部・関東・大風雨・洪水。「明治の大洪水」「明治の水害」 6月上旬より長雨が続き、6月15日・17日に低気圧による降雨・暴風により淀川水系の各河川が決壊・氾濫した。6月25日以降に再度降雨があり、6月30日、南山城一帯大水害。7月1日に暴風雨になる。京都府南部・大阪平野も浸水被害があり、京都府南部の木津川・宇治川・桂川・宇治川筋槙島村、向島村、納所村(浸水30戸)、木津川筋では右岸岡崎村(加茂町)、井手村(井手町)、多賀村など計46カ所の堤防決壊。渡月橋流失、淀川(巨椋池)の堤防100m決壊。死者100人、被災者26万人。淀の水垂(みずたれ)地区は桂川堤防決壊し、27戸流失。7月3日付、岩倉村の溜池決壊し、家屋床上浸水。7月8日付、上賀茂神社北の蟻ヶ池が溢れ、境内芝が浸水。(「日出新聞」『京都気象災害年表』) ▣ 近畿寒冷。(『京都気象災害年表』) ▣この年、京都疾疫流行。コレラ流行により年死者256人にのぼる。 (『京都市政史』『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』)
■1886年(明治19年) ▣7月 京都府旱魃 。(『京都気象災害年表』) ▣京都疾疫流行。京都でもコレラが大流行、死者1095人にのぼる。 (「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』)
■1887年(明治20年) ▣5月7日 京都疾疫流行。京都でコレラ流行予測のため、祇園祭繰り上げ執行。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣5月10日 仁和寺殿堂焼亡。(『京の火事物語』) ▣9月 琵琶湖疏水分線の工事が着手される。 ▣10月7日 近畿・四国・東海道・暴風雨洪水。(『京都気象災害年表』) ▣同年頃、京都疾疫流行。京都でもコレラ感染流行。
■1888年(明治21年) ▣3月24日。湿度10%に降る。(『京都気象災害年表』) ▣夏-秋 京都府旱魃。(『京都気象災害年表』)
■1889年(明治22年) ▣7月22日 賀茂川・桂川流域水害。(『京都気象災害年表』) ▣8月18日-20日/19日 近畿・四国暴風雨。山城・丹波水害。木津川・桂川・小畑川などで増水・決壊。渡月橋・久世橋流失。吉祥院(堤防決壊)・下鳥羽(堤防決壊)・鳥羽(浸水)・横大路(家屋流失8戸)・納所(家屋半壊1戸・軽症者1人・浸水970戸)・淀・美豆(堤防決壊200m・堤防破壊4カ所)・小畑川筋(堤防決壊72m・田畑10町余浸水)などで家屋流失・浸水被害。(「日出新聞」『京都気象災害年表』)
■1890年(明治23年) ▣2月11日 民間有志の慈善救済結社、平安徳義会が発会。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣2月 京都不況深刻。西陣ビロード業界など職工400人減少。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月 琵琶湖疏水第1疏水(大津-鴨川合流点)間・疏水分線が完成。 ▣4月9日 琵琶湖疏水の開通式。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月3日 -5日 山城丹波水害。(『京都気象災害年表』) ▣6月16日 赤松連城ら仏教信徒有志、貧民救済有志取扱事務所を透玄寺(下京区)に設置。第1回演説会を建仁寺で開く。(「日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月15日 米価騰貴のため、京伏貧民連合大会が伏見稲荷山で開かれる。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月 乗合馬車(京都-大津)が開通し、大津街道の人力車夫、運賃値上げを府に嘆願。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月12日 両丹水害。(『京都気象災害年表』) ▣10月1日 最高気温30度以上に昇る。(『京都気象災害年表』) ▣この年、京都疾疫流行。京都でもコレラ流行。
■1891年(明治24年) ▣1月26日 最低気温氷点下11.9度に降る。(『京都気象災害年表』) ▣5月11日 来日したロシア皇太子ニコライ、大津で巡査に襲撃され負傷。(大津事件)(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月20日 大津事件を憂えた畠山勇子、府庁前で憤死。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月1日 産科医・佐伯理一郎、京都産院(室町上長者町)設立し、妊産婦・乳児の無料救療行う。(「府公同委員制度」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月16日 両丹波地方・風水害。(『京都気象災害年表』) ▣10月28日 「濃尾地震」「濃尾地震」6時38分頃、М8.0、岐阜県西部。八幡市で震度6・5、久御山6弱、京都市で5強・5弱など。京都で家屋全壊13棟。(『京都気象災害年表』「 地震インフォ」)
■1892年(明治25年) ▣5月23日 山城・両丹洪水。(『京都気象災害年表』) ▣9月1日 観象台、京都で天気予報開始。(「京都地方気象台」) ▣10月2日 京都初霜。(『京都気象災害年表』) ▣11月 琵琶湖疏水第1疏水(鴨川運河、鴨川合流点-伏見)間の工事着工。
■1893年(明治26年) ▣3月7日 市費による貧窮者保護案、市会で否決。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月27日 一乗寺村有志ら、灌漑用水に疏水分水使用を出願。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月 京都府旱魃 。(『京都気象災害年表』) ▣8月22日 丹後水害。(『京都気象災害年表』) ▣8月27日 丹後大雷雨。(『京都気象災害年表』) ▣9月29日 青蓮院焼亡。(『京の火事物語』) ▣10月1日 最高気温30度以上。(『京都気象災害年表』) ▣10月16日 山城・両丹水害。(『京都気象災害年表』)
■1894年(明治27年) ▣夏・8月 近畿以西・京都府旱魃。(『京都気象災害年表』) ⋄日清戦争(1894-1895)により西陣不況になり、紋織部の機業家、適宜休機定める。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月25日 琵琶湖疏水第1疏水(鴨川運河、鴨川合流点-伏見)間が完成。(「琵琶湖疏水及水力使用事業」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1895年(明治28年) ▣1月12日 南禅寺で失火、法堂全焼。(「日出新聞」『京の火事物語』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月1日 建礼門前で日清戦争戦勝大祝賀会に1万5000人参集する。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月24日 日清戦争凱旋祝賀会が御所・円山公園で行われた。(「日出新聞」『京の火事物語』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月14日 山城水害。(『京都気象災害年表』) ▣6月25日 山城地方に水害。市内諸河川出水、橋梁多く流失。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月27日 山城・両丹・風水害。(『京都気象災害年表』) ▣夏より 淀川改修問題で、京都・大坂・滋賀県で水利委員会が開かれる。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月27日 府警察部に高等警察課設置。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月19日 「奈良鉄道平面交差衝突事故」 竹田街道棒鼻踏切で、奈良鉄道(現・奈良線)京都行22列車が、京都駅-伏見駅間の竹田街道で平面交差していた京都電気鉄道電車に衝突、乗客3人/10数人死亡、29人負傷。(「日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣京都でもコレラ流行。
■1896年(明治29年) ▣1月8日 第7旅団台湾出兵により、府内休帰中の兵卒に招集指令。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣4月5日 今宮神社本殿焼亡。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月7日 山城水害。(『京都気象災害年表』) ▣4月 市営設衛生委員会設置。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月20日 南山城風害。(『京都気象災害年表』) ▣7月19日-21日 大雨により淀川増水、淀町浸水。 ▣7月20日 深草村会、兵営設置請願は不必要と議決。(「日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月10日 東九条村で電車轢死事故。人力車夫ら運転手に暴行。(「日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣8月29日/30日-31日/30日 京都府下全般・風水害。京都大雨・暴風雨。淀川増水し、淀町(200余戸・さらに270戸)・納所村(85戸)浸水。水垂村(20石舟1艘流失)。(「日出新聞」『京都気象災害年表』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣9月7日 京都台風被害。木津川流域水害。桂川増水し、樋爪(38戸)・水垂(123戸)・大下津(43戸)・納所村(320戸)浸水。巨椋池が氾濫し、淀(床上・床下浸水483戸)・八幡・水豆・伏見で長期間浸水被害。水害死者360人?。8月以降の暴風雨被災により、府下全域で死傷者・家屋倒壊多数の大被害出る。以後、長期の被災者救援活動続く。(「日出新聞」『京都気象災害年表』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣この年、淀川改良工事着工。
■1897年(明治30年) ▣1月31日 京都市慈恵基金に関する規定制定。市における最初の社会福祉的法規。(「市公告」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣4月 伝染病予防法公布。 ▣7月29日 歩兵第38連隊、深草に移駐。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月1日 京都疾疫流行。第一絹糸宿舎で赤痢発生。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣8月 紫野織物、京都織物の職工引き抜き、両社間で問題化。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月28日 -30日 綾部水害。(『京都気象災害年表』) ▣11月11日 最低気温氷点下に下る。(『京都気象災害年表』) ▣12月25日 京都電気鉄道、通行人安全のため前面に安全網付ける。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1898年(明治31年) ▣1月 紀伊郡長排斥運動起こる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1899年(明治32年) ▣3月7日/2月7日 「紀和地震」。三重県南部、M7.0 、京都府震度5。(『京都気象災害年表』「 地震インフォ」) ▣5月12日 丹波地方降雹(桃実の核大)被害 。(『京都気象災害年表』) ▣8月18日 保津川出水。(『京都気象災害年表』) ▣9月7日-8日 丹波水害 。(『京都気象災害年表』) ▣10月5日 近畿など暴風雨。 ▣10月24日 初結氷。(『京都気象災害年表』) ▣11月 醍醐村の長尾神社祭礼での部落民差別待遇撤廃運動起こる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1900年(明治33年) ▣8月20日 山城水害。(『京都気象災害年表』) ▣12月 京都帝国大学医科大学設立に伴い、府医学校存続が問題になる。(『京都府立医科大学百年史』『京都の歴史10 年表・事典』)
■1901年(明治34年) ▣3月 府、周山街道開鑿は、名勝地毀損として不許可にする。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ◈日本撚糸会社で、賃上げストライキ起こる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月3日 関西貿易合資会社、金融上の苦境により解散。京都の銀行に取付騒ぎ起こり、京都商工銀行など休業。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣5月10日 金融恐慌により、西陣の機数半減を決議。(『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月6日 常盤座(新京極)、隣の弁天座焼亡。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月26日 京都商工銀行など11銀行、合併問題協議。(『索引政治経済大年表』『京都の歴史10 年表・事典』)
■1902年(明治35年) ▣1月25日 日英同盟祝賀会、平安神宮前桜馬場で開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月10日
根雪ある。(『京都気象災害年表』) ▣4月11日 終雪あり。(『京都気象災害年表』) ▣5月 租税増微反対運動高揚。知事、町・町村の他郡に跨る会合禁じる。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月13日府会、西洞院川の改修可決。(『京都府会志』『京都の歴史10 年表・事典』)
■1903年(明治36年) ▣1月30日 京都綿ネルの男工200人、慰労金分配の件で争議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣7月7日-9日 山城大雨・大水害。総雨量235mm/231.8mm。桂川増水し、桂離宮の松琴亭床下浸水。方広寺石塁2個崩落。淀川・西一口の堤防など決壊し、横大路・淀町(浸水過半)・納所村(浸水過半)・御牧・佐山・小倉・槙島・向島など浸水。(「京都日出新聞」『京都気象災害年表』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月11日 平安紡績、職工積立保信金・給料支払めぐり争議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月 衣笠村で市営火葬場設置反対運動。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月9日 最高気温36.7度に昇る。(『京都気象災害年表』) ▣12月 淀町、士族と平民対立。町長・助役辞任。後に和解。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1904年(明治37年) ▣1月26日 宮津積雪86㎝。(『京都気象災害年表』) ▣1月27日 周山最低気温、氷点下15.7度に降る 。(『京都気象災害年表』) ▣2月14日 西陣織物同業組合、絹布消費税反対を府・市に嘆願。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月10日 京都府下全般風水害 。雨量106.9mm、風速10.0m。(『京都気象災害年表』) ▣9月2日 伏見稲荷社、第38連隊補充兵に守札、無料所授与。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月16日 山城・丹波・大雨水害。南丹市黒田雨量196.3mm。(『京都気象災害年表』) ▣11月 織物消費税反対運動高揚。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1905年(明治38年) ▣2月 本国寺は、露兵の俘虜収容所になる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月20日 南座で、日露戦争活動写真大会行われる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月18日 実業家・丹治直次郎、出征軍人遺族救援のため、平安養育院(麩屋町松原)創設。(『知恩院史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月18日 大日本帝国陸軍の第16師団、京都伏見に置かれる。 ▣9月6日 日露講和反対市民大会、岡崎・博覧会館で開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月 脇田良吉ら、精神障害児教育のため春風倶楽部設立。(『京都府誌』『京都の歴史10 年表・事典』) ⋄貧民教育講(柳原町)組織。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』)
■1906年(明治39年) ▣3月19日 山城治水会など知事に第2琵琶湖疏水反対を陳情。疏水工事・宇治川水電工認可のためによる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月18日 円山、也阿弥ホテル出火。(『京の火事物語』) ▣7月23日 京都在郷軍人会発足。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月7日 西陣織物同業組合傘下19団体、織物消費税全廃決議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣8月9日 京都電気鉄道の電車、東九条藍染川で転覆事故。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月1日 木津川流域水害 大河原雨量158.6mm。(『京都気象災害年表』)
■1907年(明治40年) ▣2月8日-20日 降雪連続 。(『京都気象災害年表』) ▣2月 京都電鉄・京都郵便局、待遇改善要求ストライキ。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月9日 第16師団京都設置につき、深草・大宮が設置合戦。深草に内定。(「東京日日新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月10日 深草村小作人ら、師団新設用地買収時の自己耕作分補償を要求し、郡役所に屯集。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月 友禅染職と半襟商、工賃値上げめぐり紛議。(「市議会事録」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月23日-25日 京都豪雨。「明治40年大水害」。桂川増水、渡月橋流失。淀町家屋200戸浸水。納所村70戸浸水。死者36人。(「京都日出新聞」『日本歴史災害事典』) ▣8月25日 丹波大水害 。綾部降雨量3日間で536.2mm(『京都気象災害年表』)
■1908年(明治41年) ▣3月27日 高瀬川沿岸住民有志、川埋立・市電敷設を陳情。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月1日 最低気温氷点下以下に降る。(『京都気象災害年表』) ▣8月7日 丹波水害。桧山雨量188.5mm。(『京都気象災害年表』) ▣8月 近畿以東暴風雨。 ⋄鉄橋の観月橋架設。(『京都府誌』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月15日 市三大事業(第2琵琶湖疏水建設・上水道布設、烏丸通・四条通などの道路拡張、電気鉄道)の起工式・第2疏水工事着工。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月1日 第16師団司令部の事務開始。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月30日 初雪。(『京都気象災害年表』)
■1909年(明治42年) ▣1月30日 京都大雪。降雪30㎝。(『京都気象災害年表』)
▣2月23日 西陣織物業者、税撤廃の示威行動として提燈行列。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典) ▣7月3日 府の精神障害児対策として白川学 園(百万遍)開設。(『つくも』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣8月14日 江濃(姉川)地震 。京都宮津震度4。(『京都気象災害年表』「 地震インフォ」) ▣9月19日 丹波水害 。本梅雨降水量202.6mm。(『京都気象災害年表』) ▣10月27日 織物消費税廃止期成同盟京都支部発会。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月9日 最高気温25.2度に昇る 。(『京都気象災害年表』)
■1910年(明治43年) ▣1月25日 府庁町地価軽減請願、国会提出。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣2月3日 市内実業組合連合会、営業税反対運動に着手決定。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣2月11日 京都電気鉄道車掌・運転手ら280人、待遇改善要求しストライキ。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣2月26日 四条通沿線住民、道路拡張期成同盟結成。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣3月7日 市内料飲業者ら、仲居税撤廃運動展開。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月 淀川改修工事(京都府下)完工。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣京都のカルタ製造、カルタ税の影響で衰微。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月24日 「東海道線京都駅列車脱線事故」。5時36分、東海道線京都駅下り急行客第5列車の出発時、対向転轍機上を通過中に転轍機取扱者の錯誤により、9両目・10両目が車庫線へ異線進入し脱線転覆、8両目は本線上で脱線。死亡旅客2人、負傷7人。(
『鉄道院年報 明治43年度 國有鉄道之部、私設及軽便鉄道之部』「 Wikipedia」) ▣8月 府警察部長、韓国合併(1910-1945)祝賀会に名を借りた扇動行動禁止。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月6日 丹波水害。本梅雨量209.1mm。(『京都気象災害年表』) ▣11月13日 在郷軍人会京都支部結成。(『京都府誌』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月2日-翌年1月10日 毎日霜 。(『京都気象災害年表』)
■1911年(明治44年) ▣5月4日 西院村など、市避難病院建設反対を府に陳情。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣5月 大森知事、鴨川堤防電鉄敷設(五条-丸太町間)に反対し、西郷市長と衝突。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月3日 山城地方水害 。京都雨量156.9mm、雲ケ畑雨量166.6mm。(『京都気象災害年表』)
■1912年(明治45年/大正元年) ▣1月 松ヶ崎村で公金使途不明金めぐり紛擾。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣2月1日 京都瓦斯、職工共済会への会社不利益諸部に職工紛擾。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣2月11日 大谷大学で教授不信任による同盟休校事件。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月 琵琶湖疏水工事の第2疏水工事が完成。蹴上浄水場完成。(『明治工業史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月 蹴上浄水場、日本最初の急速ろ過式浄水場として給水開始。 ▣6月15日 三大事業の祝賀式典、平安神宮で行われる。(「大阪朝日新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月30日 第123代・大正天皇践祚。(『御大礼記録』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月14日 京都市・郡部大雷雨・落雷 。落雷数十カ所、家屋焼失、水害。(『京都気象災害年表』) ▣9月23日 京都府下全般水害 。亀岡降水量195.0mm(『京都気象災害年表』) ▣9月 田中村の工場廃液が高野川を汚染し問題になる。(「京都日出新聞」『京都事典』『京都の歴史10 年表・事典』)
■1913年(大正2年) ▣2月17日 護憲運動により市中大騒擾。全国最大の検挙者出す。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣3月20日 四条大橋、電車併用コンクリート橋として竣工。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月13日 京都帝大総長・沢柳政太郎、谷本富(とめり)教授ら7教授に辞表を提出させる。1月14日、法科大学教授陣40数人は辞表を提出し学生らも支援。(柳沢事件)(『京都大学七十年史』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣7月 京都旱魃。7月雨量24.7mm。(『京都気象災害年表』) ▣8月21日 京都大火。四条川端より出火、全焼21戸、半焼1戸。 ▣12月9日 京都府測候所、京都御苑内より現在地(中京区)に移転。(「京都地方気象台」)
■1914年(大正3年) ▣8月21日 京都大火、新京極より出火、全焼14戸(芝居小屋2戸・寺社1戸)、半焼4戸。 ▣11月8日 青島攻略祝賀市民提燈行列。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1915年(大正4年) ▣1月6日 深草・石峰寺本堂焼亡。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣1月 京都宿屋業組合連合会、市の営業税雑種税改正案に反対運動。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月 西九条町辺住民、猪熊陸橋反対・踏切存続を鉄道院に請願。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣10月1日 最高気温30度以上に昇る 。(『京都気象災害年表』) ▣11月3日 府、郡市に青年団体の指導強化訓示。(「訓令」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月10日 第123代・大正天皇即位大典。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月26日 大正天皇即位大典奉祝行列。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』)
■1916年(大正5年) ▣12月28日 山城大雪。京都積雪22㎝。(『京都気象災害年表』) ▣山城地方水害。
■1917年(大正6年) ▣1月30日 丹後大雪。宮津積雪80㎝。(『京都気象災害年表』) ▣3月1日 政治家・弁護士・高山義三らの政談演説、警察により中止命令。学生らの政治活動めぐり論争。(京都帝大学生政談事件)(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣3月 高瀬川舟溜(二条木屋町下ル)埋立につき、市と沿岸住民対立。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣6月 伏見の運送業者ら、東海道線付替工事(京都-桃山間廃線)に伴い、伏見駅保存運動。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月29日-30日/30日 京都風水害・強風豪雨。「大正大洪水」「淀川水害」 久世・相楽郡、府下全域被災。山崎村地内の淀川本提・納所村地内の桂川堤防・山科川堤防・淀川三栖堤防などが決壊、木津川筋では加茂で木津川本提・木津川町で左岸堤防・上狛で右岸堤防が切れ、琵琶湖流域でも破堤氾濫。伏見三栖からの洪水流は京阪電鉄の線路沿いに淀に入り、淀町の浸水3.9m、淀城前の停留所流失、住民は舟で淀城天守台に避難。納所村・淀村・横大路など浸水。(「京都日出新聞」『京都気象災害年表』『京都の歴史10
年表・事典』)  ▣9月 下鴨村、市編入めぐり村内紛糾。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ⋄府、煤煙防止装置研究を京都帝大に委嘱。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月11日 京都風水害。北東風速20.8m。(『京都気象災害年表』) ▣10月 暴風雨により横大路村・納所村・淀町・京阪電車線路など浸水。 
■1918年(大正7年) ▣2月19日 周山で最低温度氷点下15.7度に降る 。(『京都気象災害年表』) ▣8月10日 米騒動、東七条を突破口として京都市全域に拡大。大枝・大原野などにも波及。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』) ▣8月20日-21日/20日 丹波・丹後・水害 。両日で綾部雨量231.5mm。(『京都気象災害年表』) ▣9月7日 シベリア出兵日本軍の戦勝紀念祭、北野神社で開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月14日 丹後水害。久美浜雨量332.9mm、峰山316.2mm。(『京都気象災害年表』) ▣9月24日 京都風害 。京都北西風速26.3m。(『京都気象災害年表』) ▣10月-翌年3月 スペイン風邪、日本で第1波大流行。1918年-1920年7月の京都での死者数10,964人。
■1919年(大正8年) ▣1月頃 筒川製糸場(与謝郡伊根町筒川地区)が火災後再建される。女工らが慰安旅行で東京などの観光に出かけスペイン風邪に感染。帰郷後に42人死亡。後に供養のため丹後大仏が建立される。 ▣3月30日 高野川改修工事竣工。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月2日 京都市民、第1次世界大戦(1914-1918)のヴェルサイユ条約講和条約祝賀会、市公会堂で開催。(「府庁文書」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣8月8日 奥村電機で争議。賃下げ問題によりストライキ。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月 第36学区町民代表、梅小路操車場の山陰街道以北設置に反対し、山陰線市外移転を決議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣12月22日 立誠・永松学区民、河原町線拡張に反対。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月28日 京都大風。風速西21.5m。(『京都気象災害年表』)
▣12月-翌年3月 スペイン風邪、日本で第2波大流行。
■1920年(大正9年) ▣2月2日 市都市計画反対市民大会、三条青年会館で開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣6月24日 米騒動時に結成の臨時救済団、残額基礎に財団共済会結成。(『市学区大概』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月11日 堀川埋立阻止のため沿岸住民、堀川保存期成同盟会結成。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣9月23日 河原町沿線住民、市電木屋町線維持を陳情。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月30日 京都友愛会前会長・高山義三の退営デモで、警官隊と衝突・乱闘。(京都赤旗事件)(「大阪毎日新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月-翌年3月 スペイン風邪、日本で第3波大流行。 ▣この年、戦後不況・失業者増大・西陣の小学生など不就学児童激増。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1921年(大正10年) ▣2月1日 本能寺小学校火災。(『京の火事物語』) ▣5月4日 京都大火、三条坊城より出火、全焼14戸、半焼4戸。 ▣5月26日 京都大火、壬生中馬場町より出火、全焼19戸、半焼4戸。 ▣8月16日 大丸呉服店より出火延焼。(「京都日出新聞」『京の火事物語』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月25日-26日/26日 京都府下全般風水害。台風により近畿・中国地方などで風水害。京都風速20.9m、福知山の細見風速265.9mm、由良川洪水により福知山町が水浸しになる。(『京都気象災害年表』『日本の自然災害』) ▣11月1日 日本労農同盟会、嵯峨村で小作問題演説会開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月30日 木屋町線期成同盟会、河原町線反対・木屋町線期成を市都市計画委員会に陳情。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』)  ▣京都仏教護国団により、京都養老院開設。(「府社会事業便覧」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1922年(大正11年) ▣1月23日 丹後大雪、宮津積雪78.5㎝ 。(『京都気象災害年表』) ▣2月1日 知事、市内青年団幹部に普通選挙運動の行き過ぎを慎むよう要請。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣2月1日 憲政会などにより京都普選即行同盟会第1回演説会開催。(『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月3日 全国水平社創立大会、岡崎公会堂本館(左京区)で開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣4月2日 三高学生、陸軍後備大尉・金子詮太郎校長に反対しストライキ。(『日本学生社会運動記』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月3日 「山陰本線列車脱線事故」。17時45分、山陰本線亀岡駅-嵯峨駅(現・嵯峨嵐山駅)の保津川橋梁付近で、園部駅発京都駅行110列車の4-6両目貨車が脱線し、後方の客車も貨車から切り離された後に脱線。死者3人、負傷者多数。実業家・田中源太郎も死亡。急ブレーキによる材木荷崩れ・落下が原因とも。(「東京朝日新聞」「 Wikipedia」) ▣5月1日 京都発のメーデー集会、三条青年会館で開催。(「労働者新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月4日 京都府下全般水害
。北桑田郡の宮島雨量231.6mm。(『京都気象災害年表』) ▣11月26日 日出新聞社印刷工、賃下げ反対のストライキ。(『日本労働年間』『京都の歴史10 年表・事典』) 
■1923年(大正12年) ▣2月11日 三法(過激社会運動取締法案・労働組合法案・小作争議調整法案)反対演説会開催。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣4月25日 府警に特別高等課設置。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月8日 伏見水害 。伏見雨量145.5mm。(『京都気象災害年表』) ▣6月27日 山城水害 。京都雨量142.9mm。(『京都気象災害年表』) ▣6月28日 京都最高気温25度以上。(『京都気象災害年表』) ▣7月11日 奥村電機、事業縮小・減給で第二次大争議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月 堀川氾濫頻発。沿岸住民は御池-五条間の浚渫を請願。 (「京都日出新聞」『京都事典』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月1日 「 関東大地震」。宮津震度5、京都市震度2。(『京都気象災害年表』「 地震インフォ」) ▣9月5日 1日の関東大地震後の処置として、京都駅に罹災者救援出張所設置。(「府庁文書」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣12月19日 府会、国立地震研究所の京都設立意見書を内閣総理大臣に提出。(「府会速記録」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1924年(大正13年) ▣1月24日/22日 京都大火。新京極の松竹劇場明治座より出火、全焼42戸/40戸以上、半焼2戸。(『京の火事物語』) ▣4月6日 陸軍管区改正により、府下全域が第16師団管下になる。(『法令全書』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月-8月 全国的に雨量少なく、京都の平均比6月-140mm、7月-165mm、8月-52mmで被害大。(『日本の自然災害』) ▣夏 丹後西部大旱魃。6月降水量84.3mm、7月32.7mm、8月71.2mm。(『京都気象災害年表』) ▣10月5日 烏丸線拡張工事の受益者負担につき、沿線住民有志大会で市に行政訴訟決議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) 
■1925年(大正14年) ▣2月14日 総同盟京都連合会など、治安維持法反対演説会開催。(「大阪朝日新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣5月1日 京都初のメーデー街頭デモ(2万余人)。(「大阪朝日新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月6日 京都最高気温31.2度。(『京都気象災害年表』) ▣5月23日 「北但馬地震」、11時9分、震源地は兵庫県北部、最大震度6、M6.8、京都市・宮津震度4、北部(久美浜)で土地の陥没、死者7人、負傷者30人、住家全壊20棟。(『京都気象災害年表』『日本の自然災害』「 地震インフォ」) ▣6月20日 羽束師村で小作争議。この日、国粋会の仲介により解決。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月10日 山城・丹後水害。京都雨量244.9mm。(『京都気象災害年表』) ▣8月17日 京都府下全般に風水害。(『京都気象災害年表』) ▣9月18日 由良川・桂川増水。(『京都気象災害年表』) ▣12月1日 学生社会科学連合会、治安維持法初適用受ける。 (京都学連事件)。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1926年(大正15年/昭和元年) ▣1月8日 河原町線拡張につき、沿線住民、受益者負担反対請願書を知事に提出。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣2月7日 評議会など、三法(過激社会運動取締法案・労働組合法案・小作争議調整法案)反対のデモ行進。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月17日 結氷・晩霜。山城茶26町歩全滅。(『京都気象災害年表』) ▣6月30日 城南小作争議で、小作料5割削減めぐり農民と警官隊衝突。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月25日 第124代・昭和天皇践祚。(『京都市大礼奉祝誌』『京都の歴史10 年表・事典』) ⋄山城大雪。積雪19.9㎝。(『京都気象災害年表』)
■1927年(昭和2年) ▣1月 太秦村の小作争議、天皇死去で個人交渉になり解決。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月7日 「北丹後地震(京都府北西部の地震)」「北丹大震」 、18時27分、震源は京都府奥丹後半島北部(竹野郡郷村)。深さ18km、M7.3 宮津市震度6、京都市震度5。奥丹後半島頸部(網野・峰山・加悦・岩滝)の震害は甚大だった。郷村・山田断層の2本が生じた。網野・峰山・野田川町で大火になる。土砂災害でも大きな被害。死者2898/2925人、負傷者7595/7806人、住家全壊4899/1万2584棟(70-80%)/5106
棟、半壊4970、同焼失2019/8257/8287棟。(「 気象庁」「 京都地方気象台」『京都気象災害年表』『京都の歴史10 年表・事典』「京都日出新聞」『日本の自然災害』『日本被害地震総覧』「 京都府建設交通部砂防課」「 地震インフォ」) ▣3月22日 金融恐慌により、村井銀行など休業。(『索引政治経済大年表』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月1日 京都府北部の地震 深さ4km、M6.4、宮津震度4。(「 気象庁」「 京都地方気象台」「 地震インフォ」) ▣4月8日 若狭湾の地震 深さ0km、M5.2、宮津市で震度4。(「 気象庁」「 京都地方気象台」) ▣4月25日 モラトリアム(債務支払い猶予)実施により、西陣織物業界・室町問屋業界など不振。(『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月31日 京都市内郡部・大雷雨
。(『京都気象災害年表』) ▣巨椋池沿岸19カ村がマラリア流行指定地。
■1928年(昭和3年) ▣3月15日 共産党一斉検挙あり、京都で数百人、治安維持法違反容疑で検挙。 (3・15事件)(『京都地方労働運動史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月10日 労農党など3団体に解散命令。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月24日 山城水害。京都雨量207.3mm。(『京都気象災害年表』) ▣5月19日 晩霜。(『京都気象災害年表』) ▣7月18日 丹波水害。船井郡桧山雨量189.5mm。(『京都気象災害年表』) ▣9月20日-12月25日 大礼記念京都博覧会開会。総入場者数300万人に上る。(『大礼記念京都大博覧会誌』『京都の歴史10 年表・事典』)
▣10月10日 第124代・昭和天皇即位大礼行われる。その後、種々の記念行事あり、市内で奉祝踊りにわく。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』)
■1929年(昭和4年) ▣2月15日 丹後大雪。宮津の積雪95㎝。(『京都気象災害年表』) ▣3月14日 平均気温、氷点下に降る。(『京都気象災害年表』) ▣3月15日 5日に東京で刺殺された労農党代議士・山本宣治の葬儀、三条青年会館で執り行われる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月16日 京都の共産党員の検挙20数人。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月 桂川渇水。両岸各村で水騒動。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣7月27日 京都市内外、大雷雨。(『京都気象災害年表』) ▣9月2日 東亜キネマ、解雇問題から争議。以後、映画関連の争議頻発。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月 家賃賃下げ運動始まる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1930年(昭和5年) ▣1月24日 都市計画風致地区として、鴨川沿岸・東山・北山など初指定。(「内務省告示」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣2月 大谷大学で教義をめぐり紛争。藤岡了淳ら3教授、休職発令。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月10日 鐘紡京都工場争議、抜打ち減給による。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月24日 洛北友仙ストライキ。賃下げによる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月20日 京都府下降雹 。丹後北部・南部・丹波西部に雹(子どもの拳大)降り、桑園に被害出る。(『京都気象災害年表』) ▣6月21日 市バスストライキ。活動家の解雇による。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月3日 三高学生ストライキ。生徒主事の解雇要求などによる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月15日 三谷伸銅所争議。賞与・退職手当などの要求による。(『京都地方労働運動史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月4日 淀川改修増補工事竣工。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月21日 東寺火災。(「 京都市消防局」)
■1931年(昭和6年) ▣4月17日 大谷大学の教義紛争再燃。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月28日 山城西部で降雹(直径1㎝)。 (『京都気象災害年表』) ▣6月 新興教育研究所京都支部をめぐり小学校教員25人検挙。(「大阪朝日新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月3日 京都帝国大学生消費組合に解散命令。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月13日 丹後水害 。宮津141.2㎝。(『京都気象災害年表』) ▣10月22日 不景気により鞍馬火祭中止。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1932年(昭和7年) ▣4月3日 上醍醐五大堂炎上。(『京の火事物語』) ▣4月16日 新興キネマ争議。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月27日 映画従業員争議、トーキーによる合理化反対のため。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月2日 京都地方豪雨。山城・丹波豪雨。桂川の渡月橋流失。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月31日 山城・丹波水害。綾部雨量141.2mm。(『京都気象災害年表』) ▣8月30日 日活争議妥結。従業員整理問題による。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月25日 京都府下降雹。天田郡(あまた、福知山)・何鹿郡(いかるが、福知山)で雹(鶏卵大)降る。桑園・水稲に被害あり。(『京都気象災害年表』) ▣9月26日 誓願寺本堂焼亡。(『京の火事物語』) ▣9月 府神職会、駐満兵士に2万個の慰問袋集める。(「中外日報」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月19日 「京都駅東列車衝突事故」。8時頃、東海道本線京都駅の東側で、濃霧の中、信号待ちの第981貨物列車に、神戸行き第17急行列車が追突。その後、京都駅発鳥羽駅行第440快速参宮列車が脱線した列車に衝突し、二重事故になる。貨物列車の車掌1人死亡、乗客の軽傷者1人。(「朝日新聞」「 Wikipedia」)
■1933年(昭和8年) ▣4月20日 先の1日に市労働紹介所(七条千本)移転し、循環労働制採用。この日、労働者押しかけ混乱。(「京都日出新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣5月26日 文部大臣、京都帝国大学法学部教授・滝川幸辰を休職処分に付す。京大法学部全教官の佐々木惣一・末川博ら、抗議のため辞表提出。(滝川事件)(『京都大学七十年史』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣6月13日 京都府商工会議所、満州国の絹物関税引下げ運動展開。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月18日 巨椋池干拓起工式。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣夏 京都府旱魃。6月の京都府雨量91.5mm 。(『京都気象災害年表』) ▣8月4日 京都府、煤煙防止規則公布。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月10日 文部省、京都帝国大学法学部教授・滝川ら6教授、 25日に恒藤恭ら2教授を免官。(滝川事件)(『京都大学七十年史』『京都の歴史10
年表・事典』)
■1934年(昭和9年) ▣1月8日 「京都駅跨線橋転倒事故」 京都駅構内ホームで、海軍入団新兵を見送るために集まった人垣で群衆雪崩発生。死者76/77人、重軽傷者74人。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣1月-2月 北陸・山陰地方雪害 京都府丹波地方は10数年来の積雪。宮津の最深積雪91㎝。(『日本の自然災害』) ▣2月27日 丹後大雪。京丹後市の野間204mm。(『京都気象災害年表』) ▣4月17日 金戒光明寺(黒谷)大本堂火災(左京区)。(「 京都市消防局」『京の火事物語』) ▣7月26日-28日 京都統監部下で近畿防空演習行。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月21日 「室戸台風」、最低気圧912hPa、午前5時頃に高知県室戸岬に上陸し、京都市内には午前8時-9時に通過、京都市で風速南28.0m、最大瞬間風速42.1m。大暴風雨により家屋被災率は市西部・南部、寺社被害は市の南東部が高かった。清水寺回廊被害、船岡山で倒木多数、建勲神社で手水舎・末社など倒壊。北野天満宮の石燈籠倒れる。京都府全域で死者233人/240/185人、校舎倒壊が相次ぎ、西陣小学校(上京区)で木造2階建校舎が崩壊し、児童41人が犠牲、淳和小学校(右京区)で訓導1人・児童32人、向島小学校(伏見区)は教員2人・児童13人が犠牲になる。勧修小学校も罹災。市消防局の資料では児童112人死亡、倒壊家屋3151戸、死者185人、負傷者849人。加茂街道の松並木31本が倒木。被害損額3000万円にのぼる。(「京都日出新聞」「 京都市消防局」『京都気象災害年表』『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』『日本歴史災害事典』) ▣9月 台風による学校被害復旧めぐり市内学区統一論案出。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1935年(昭和10年) ▣1月 全国水平社田中支部、区画整理に伴う道路敷設反対闘争。(「水平新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月 鴨川改修工事。 ▣5月 同志社高商柔道部学生、武道場に神棚設置後、撤去めぐり学校と軍部で争論。(『導師社九十年小史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣6月28日-7月2日/6月28日 「京都市大水害」「京都大水害」「山城大水害」「鴨川大洪水」「昭和の水害」 28日10時からの24時間雨量269.9mm/29日の豪雨で午後2時までの雨量281mm、京都府測候所の観測史上最高値になる。梅雨前線・局地的な降雨が重なり、鴨川・鞍馬川・高野川・天神川・御室川・宇多川・有栖川・清滝川・桂川・西芳寺川などが氾濫。前年の室戸台風による山林荒廃が被害を拡大。京都市北部地域で土石流による甚大な被害。京都市内の河川堤防決壊284カ所、三条大橋・五条大橋など57/56橋に被害。上賀茂橋上流200m右岸堤防・御薗橋・下流右岸堤防被害。市の27%、43.7㎡が浸水。京都市内の死者12人、負傷者71人、流出家屋187戸、全半壊家屋240戸、床上浸水1万2335戸、京都府の死者18人、負傷者84/83人、流出家屋212戸、全半壊家屋353戸、床上浸水1万2937戸。また、浸水家屋5万140戸、全壊半壊・流出家屋590戸、死傷者164人、罹災者総数は10数万人とも。京都に配置の第16師団、京都府の救援依頼により、歩兵・師団工兵隊1023人出動し、救助活動・堤防防備・護岸工事・架橋復旧などに従事。
以後、鴨川上流各支川で多くの砂防工事。(「京都日出新聞」「 京都市消防局」『京都気象災害年表』『京都の歴史10 年表・事典』『京都事典』『日本の自然災害』「 京都府建設交通部砂防課」)  ▣7月8日 市会、内務省管轄による賀茂川・高野川の改修要望。 (「京都日出新聞」『京都事典』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月 水平社府連、水害給付金救護不公平分配糾弾闘争。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣8月10日 山城・丹波南部水害 。(『京都気象災害年表』) ▣8月15日 南座火災。4階の衣裳部屋から出火、3・4階の衣装物置部屋など焼失。(「 京都市消防局」) ▣8月 美術史家・北川桃男らの文芸同人誌「リアル」、特高により検挙。(「特高月報」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1936年(昭和11年)-1947年(昭和22年) ▣鴨川改修工事が行われる。河床1m掘り下げ、低水路・高水敷の河道整備。
■1936年(昭和11年) ▣1月8日 「京都府南部の地震」、深さ8km、M4.5、京都市中京区で震度5。(「 気象庁」「 京都地方気象台」) ▣2月3日 丹後大雪 。積雪は京丹後市野間290㎝。(『京都気象災害年表』) ▣2月5日 山城大雪。京都で積雪31.6㎝。(『京都気象災害年表』) ▣2月21日「河内大和地震」「大和川地震」、Mj6.4、京都市中京区最大震度5。(『京都気象災害年表』「 気象庁」「 京都地方気象台」) ▣2月 賀茂川改修費国庫補助につき、大蔵省に陳情。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月9日 天神川改修工事起工式。(『土木概要』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣4月27日 賀茂川改修工事起工式。(『土木概要』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月11日 京都府下晩霜。宇治田原の茶園全滅。(『京都気象災害年表』) ▣7月 堀川埋立反対運動。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月1日 京都洛北・丹後・丹波南部で大雷雨 。(『京都気象災害年表』) ▣9月8日 北野新地火災。虐待された娼妓による放火として以後、廃娼運動。(「京都日出新聞」『京都事典』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月11日 丹波西部・丹後水害 。(『京都気象災害年表』) ▣11月14日 京都自動車営業組合、ガソリン供給割当制限撤廃運動。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1937年(昭和12年) ▣1月 杉本精練所で争議。工場主の特定宗教押付けによる。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣3月9日 御室川・天神川・高野川に河川法適用。(「内務省告示」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月29日 松竹劇場火災。(「 京都市消防局」) ▣9月 西陣に友禅失業者救済のため、授産場分場開設。(『京都市政史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月 壬生に失業者救済のため、授産場分場開設。(『京都市政史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月13日 友禅職工組合、争議の一斉中止。提燈行列参列のため。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月15日 13日の南京陥落の祝賀提燈行列。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣この年、8月9日に日中戦争勃発により、市政五十周年京都大博覧会中止。(『京都市政史』『京都の歴史10 年表・事典』)
■1938年(昭和13年) ▣2月1日 労働運動家・辻井民之助、検挙。(人民戦線事件)(「特高月報」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月3日-6日 山城・丹波南西部大水害。南桑田郡の西別院雨量410.3mm。(『京都気象災害年表』) ▣7月20日 最高気温37.8度に昇る。(『京都気象災害年表』) ▣8月1日-2日 山城地方大水害 。大原雨量285.3mm。(『京都気象災害年表』) ▣この頃、「消防組」が「警防団」に改組。
■1939年(昭和14年) ▣6-7月 近畿以西旱害。 ▣夏 京都府大旱魃。6月雨量40.6mm、8月28.8mm。(『京都気象災害年表』) ▣8月25日 京都市、渇水・石炭不足のため、1日3000kwの電力制限決定。(「市事務報告書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月1日 「京都府測候所」より「京都測候所」に改称(国営移管)。(「 京都地方気象台」) ▣この年頃 ヌートリアは軍服用の毛皮獣として輸入され、京都府大江山雲原地区で大規模に飼われていたとみられる。(「 京都鴨川観察」)
■1940年(昭和15年) ▣8月5日 京都府、中央卸売市場の野菜価格暴騰に手入れ。関係者150人検挙。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1941年(昭和16年) ▣11月9日 巨椋池干拓の竣工式。(『巨椋池干拓誌』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月16日 米・英撃滅国民大会、御所建礼門前で開催。軍官民10万人参加。(「京都日出新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  
■1942年(昭和17年) ▣3月 市役所史員・石田良三ら治安維持法違反で検挙。(市役所左翼グループ事件)(『社会運動の状況』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣(10月)京都市、防空法による防火改修工事の補助規定を改正(工費の3分の2補助)。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月24日 四条大橋竣工式。(「市事務報告書」『京都の歴史10 年表・事典』)
■1943年(昭和18年) ▣9月10日 鳥取地震 京都市中京区震度4、京都府にも被害。(「 気象庁」「 京都地方気象台」) ▣12月16日 京都市防空総本部設置。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣12月29日 「京都府南部の地震」深さ14km、M4.7 京都市中京区震度4。(「 京都地方気象台」)
■1944年(昭和19年) ▣3月15日 学徒総動員始まる。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月18日 第1次建物疎開地区指定。(『京都市会史』『京都の歴史10
年表・事典』) ▣12月7日 「東南海地震」、13時35分、M7.9、三重県南東沖、京都市・宮津震度4。(「 地震インフォ」) ▣この年、太平洋戦争に伴う本土空襲を受け、大礼記念京都美術館(後の京都市美術館/現・京都市京セラ美術館)の作品の一部が大覚寺などに疎開になる。
■1945年(昭和20年) ▣1月16日 米軍空襲。「太平洋戦争」、午前11時頃、米軍により東山区馬町に爆弾投下、死者41/34人。(馬町空襲)(「府庁文書」『京都事典』『京都の歴史10 年表・事典』「 馬町空襲を語り継ぐ会」) ▣1月29日 京都市紀念動物園で、空襲による事故防止のため毒殺された猛獣の毛皮入札。戦争末期、動物園では軍命令によりヒグマ・ライオンなど殺処分。カバ・ラクダなどは、飢え・栄養失調などにより死亡。(「京都新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣3月19日・4月16日・5月11日 米軍空襲。米軍により京都御所に空襲。 ▣3月28日 学童疎開開始。(「市事務報告書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣4月1日 警察官、本土決戦に備え日本刀携帯。(「京都新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣4月16日 太秦で空襲、2人死亡。(太秦空襲) ▣4月 府社寺課、防空壕資材のため、東山一帯の社寺有林の伐採許可。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣5月15日 葵祭行列中止。ほか、稲荷社・松尾社・上下御霊社・今宮社などの渡御も中止。(「京都新聞」『京都の歴史10
年表・事典』) ▣6月12日 丹後水害。(『京都気象災害年表』) ▣6月26日 米軍空襲。午前9時40分頃、米軍B29機1機による空襲(上長者通と下立売通、大宮通と浄福寿通内、着弾地点は上京区智恵光院通下長者町上ルほか)、死者43人、負傷者66人、被害家屋292戸(全壊71戸、半壊84戸、一部損壊137戸)(西陣空襲)(西陣警察署の記録)。空襲はほかに、右京区春日町・太秦・京都御所・西陣・乙訓郡神足にもあったとも。 ▣7月1日 太平洋戦争の激化に伴い、城内の文化財は大覚寺(右京区)・臨川寺(右京区)、滋賀県三谷村(現・高島市)の国民学校分教場に分散疎開させている。 ▣7月17日 祇園祭山鉾巡行中止。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣7月17日 米軍戦闘機の機銃掃射が国鉄神足駅(当時)周辺であり、日本輸送機工場で日本海軍の兵器・人間魚雷「回天」の部品を製作していた少女死亡、周辺を含め複数人が負傷。乙訓地域唯一の空襲になる。(「神足空襲」)(「 京都新聞」) ▣7月29日 米軍空襲。午前9時、舞鶴海軍工廠造兵部に米軍機が長崎型原爆の模擬弾を投下し、動員学徒(京都市内女学校18-19歳の生徒)19人・舞鶴市内の教師1人を含む97人死亡。(舞鶴空襲)(「朝日新聞」『舞鶴空襲-戦争の記憶を記録する』) ▣7月30日 米軍空襲。午前4時50分。舞鶴港に停泊中の船舶・海軍工廠などに爆撃あり。29日-30日の2日間で工員・徴用工・挺身隊・学徒・市民ら死者約200/184人、負傷者400余人。(舞鶴空襲)。(「朝日新聞」『舞鶴空襲-戦争の記憶を記録する』) ⋄米軍爆撃。宮津湾に停泊中の駆逐艦「初霜」・「雪風」が艦載機の爆撃・機銃掃射を受ける。初霜は空襲を撃退し、米軍機投下の機雷に触れ大爆発を起こし、乗組員100人以上死亡。宮津市・桜山公園に造成中の大型防空壕で爆撃による落盤で子ども数人死亡。市民の死者15人という。(宮津空襲)(「朝日新聞」) ▣8月5日 第4次建物疎開開始。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)  ▣8月15日 太平洋戦争終戦。 ▣8月24日 「浮島丸事件」、旧海軍御用船「浮島丸」(4730t)は、大戦中に日本で強制労働に従事した在日朝鮮人の労働者・家族ら約4000人を乗せ、青森県大湊港から舞鶴港に寄港しようとし爆沈。死者500人以上、行方不明千数百人。 ▣8月 第16師団本体、フィリピン諸島のレイテ決戦で壊滅。1万3000人の兵力中生還者620人。(「京都新聞」『京都の歴史10 年表・事典』)
▣9月23日 浮浪児収容施設の積慶園(御前通一条下ル)設置。(「市事務報告書」『京都の歴史10 年表・事典』) ▣9月25日 連合軍第6軍、京都府下に進駐(久世郡大久保村)。(『占領軍調達史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣10月7日 満州・シベリア抑留者の引揚船「雲仙丸」第1船、舞鶴港に入港。1957年までに引揚者66万人・遺骨1万6000柱を迎入れる。(舞鶴引揚記念館) ▣10月7日-9日 京都府下水害。園部雨量319.0mm。(『京都気象災害年表』) ▣10月 ヤミ市登場し、青果のヤミ価格高騰。(『京都市中央市場三十年史』『京都の歴史10 年表・事典』) ▣11月19日 「東海道本線山科駅列車衝突事故」。0時23分、東海道本線山科駅構内で列車衝突。死者7人、重傷者10人、軽傷者30余人。(「毎日新聞」「 Wikipedia」) ▣12月30日 「山陰本線列車脱線事故」。8時20分頃、山陰本線石原駅 - 綾部駅間で、城崎発京都行802列車の炭水車・客車5両が脱線。重軽傷者20数人。(「毎日新聞」「 Wikipedia」)
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*このページでは現在は使われない用語も、歴史的な表現としてそのまま記しています。用語の統一は行っていません。近代以前は原則旧暦。 
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京都歴史災害年表 15
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