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後光厳天皇 深草北陵 (京都市伏見区) Imperial mausoleum of Emperor Gokogon |
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後光厳天皇 深草北陵 | 後光厳天皇 深草北陵 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 法華堂 ![]() |
深草坊町(ふかくさぼう-ちょう)に深草北陵(ふかくさ-の-きた-の-みささぎ)はある。「十二帝陵」、「深草十二帝陵」、「深草法華堂」などと呼ばれた。 北朝第4代・後光厳天皇(ごこうごん-てんのう)が葬られている。持統院統の12天皇、1親王が共同の納骨堂に合葬されている。 ◆歴史年表 南北朝時代、1374年、1月29日、後光厳天皇は亡くなった。2月3日、泉涌寺で火葬にされる。同日、遺骨は、深草法華堂に納骨された。(『師夏記』『続史愚記』) ◆後光厳天皇 南北朝時代の北朝第4代・後光厳天皇(ごこうごん-てんのう、1338-1374)。弥仁(いやひと)。法名は光融。京都の生まれ。持統院統・北朝初代・光厳天皇の第2皇子。母は藤原秀子(陽禄門院[ようろくもんいん])。崇光天皇の同母弟。大納言・日野資名、宝禅尼に養育された。妙法院門跡への入室が予定されていたが、足利尊氏と弟・直義の政争である観応の擾乱(1349-1352)により延期になる。1351年、兄・北朝第3代・崇光天皇が南朝によって退位させられる。1352年、南軍は京都を急襲し、敗れた南朝の第97代・南朝第2代・後村上天皇は、光厳上皇・光明(北朝第2代)・崇光上皇の3上皇、直仁親王を拉致し、大和賀名生(あのう)に逃れた。室町幕府による上皇の還京は実現せず、足利氏による北朝再興になる。異例の祖母・第93代・後伏見中宮・広義門院(西園寺寧子)の命により、15歳の弥仁親王(北朝第4代・後光厳天皇)が土御門内裏で践祚された。当初は広義門院が執政した。1353年、足利尊氏・義詮(よしあきら)に擁され、神器も伝国詔宣を発する上皇もない異例の即位だった。その後は親政を行う。1353年-1361年、南朝軍は3度攻撃を行い、後光厳天皇は、美濃小島の行宮、近江、武佐などに逃れた。1371年、南朝に幽居中の崇光上皇は、後継に皇子・栄仁(よしひと)親王を望む。後光厳天皇は、三宝院光済、義満嫡母・渋川大人氏らの周旋、執政・細川頼之の協力を得て、自らの皇子・緒仁(おひと)親王(北朝第5代・後円融天皇)に譲位した。その後、柳原殿で院政を行う。京都で没した。37歳。 書に優れた。歌集に『後光厳院百首和歌』、日記に『後光厳院御記』がある。 陵墓は深草北陵(伏見区)にある。分骨所は泉涌寺内の龍雲院(東山区)内に方形があるとする。(『建内記』) ◆陵墓 深草北陵は、冠木門、築地塀に囲まれた中に、方形堂が南面して建てられている。持統院統の12天皇、1親王が納骨され、共同の納骨堂(天皇家の墓)に13人を合葬する。 南北朝時代、1374年1月29日、後光厳天皇は亡くなった。2月3日、泉涌寺で火葬にされる。同日、遺骨は、深草法華堂に納骨された。(『師夏記』『続史愚記』) ほかの被葬者は、鎌倉時代の第89代・後深草天皇(1243-1304)、第92代・伏見天皇(1265-1317)、鎌倉時代-南北朝時代の第93代・後伏見天皇(1288-1336)、北朝第5代・後円融天皇(1359-1393)、南北朝時代-室町時代の第100代・後小松天皇(1377-1433)、第101代・称光天皇(1401-1428)、第103代・後土御門天皇(1442-1500)、第104代・後柏原天皇(1464-1526)、第105代・後奈良天皇(1497-1557)、第106代・正親町天皇、室町時代-安土・桃山時代の第107代・後陽成天皇(1571-1617)が納骨されている。 南北朝時代-室町時代の伏見宮栄仁親王(1351-1416)が納骨されている。 北1 光厳天皇(在位:1331-1333)→北2 光明天皇(在位:1336-1348)→北3 崇光天皇(在位:1348-1351)→北4 後光厳天皇(在位:1352-1371)→北5 後円融天皇(在位:1371-1382)→北6・100 後小松天皇(在位:1382-1412)→101 称光天皇(在位:1412-1428) *原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『検証 天皇陵』、『天皇陵 謎解き完全ガイド』、『歴代天皇125代総覧』、『図説天皇陵』、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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