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伏見天皇 深草北陵 (京都市伏見区) Imperial mausoleum of Emperor Fushimi |
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伏見天皇 深草北陵 | 伏見天皇 深草北陵 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 法華堂 ![]() |
深草坊町(ふかくさ-ぼうちょう)に深草北陵(ふかくさの-きたの-みささぎ)はある。「十二帝陵」、「深草十二帝陵」、「深草法華堂」などと呼ばれた。 鎌倉時代後期の持統院統の第92代・伏見天皇(ふしみ-てんのう)が葬られている。また、持統院統の12天皇、1親王が共同の納骨堂に合葬されている。 ◆歴史年表 鎌倉時代、1317年、9月3日、伏見天皇は亡くなった。9月5日、深草で火葬にされる。同日、遺骨は深草法華堂に納骨された。(『伏見上皇中陰記』) ◆伏見天皇 鎌倉時代中期-後期の第92代・伏見天皇(ふしみ-てんのう、1265-1317)。煕仁(ひろひと)、法名は素融、持明院殿。京都の生まれ。持明院統の第89代・後深草天皇の第2皇子。母は洞院実雄の娘・玄輝門愔子(げんきもんいん-いんし)。1275年、大覚寺統の後宇多天皇の皇太子になる。1287年、後宇多天皇は譲位し、煕仁親王は践祚、即位した。以後、両統が交互に皇位につく。(両統迭立)。両統の対立は激化した。後深草上皇の院政が行われる。1289年、自らの皇子・胤仁(たねひと)親王を皇太子として大覚寺統と対立した。1290年、浅原為頼父子らが内裏に侵入し、天皇暗殺を企て自害し未遂に終わる。大覚寺統の亀山上皇近臣・三条実盛が六波羅に捕らえられた。これは、霜月騒動(1284)の余波だった。以降、大覚寺統には痛手になる。伏見上皇は親政を行う。1292年、十三ヵ条の新制を制定し、政治刷新を進める。1298年、持明院統の胤仁親王(第93代・後伏見天皇)が即位した。伏見上皇は院政を執る。皇太子は大覚寺統・後宇多天皇の皇子・邦治(くにはる)親王になる。北条時貞との対立により、伏見上皇の側近・京極為兼が捕らえられ流罪になる。1308年、持統院統の富仁(とみひと)親王(第95代・花園天皇)が即位した。1313年まで、両朝の院政を執る。後に薙髪する。 皇統が持明院・大覚寺両統に分かれ、皇位継承争があった。伏見天皇は、持明院統の地位を確立する。院評定衆(いんのひょうじょうしゅう)の代わりに、宮中に議定衆(ぎじょうしゅう)を置き、公家政治を振興した。記録所に庭中訴訟を聞く。名筆として知られ「伏見流」と呼ばれた。和歌は藤原為兼に学び、京極為兼に『玉葉(ぎょくよう)和歌集』を撰修させた。日記『伏見院御記』がある。53歳。 陵墓は深草北陵(伏見区)になる。 ◆陵墓 深草北陵は、冠木門、築地塀に囲まれた中に、方形堂が南面して建てられている。持統院統の12天皇、1親王が納骨され、共同の納骨堂(天皇家の墓)に13人を合葬する。 鎌倉時代、1317年9月3日、伏見天皇は亡くなる。9月5日、深草で火葬にされ、同日に遺骨は、深草法華堂に納骨された。(『伏見上皇中陰記』) ほかの被葬者は、鎌倉時代の第89代・後深草天皇(1243-1304)、鎌倉時代-南北朝時代の第93代・後伏見天皇(1288-1336)、南北朝時代の北朝第4代・後光厳天皇(1338-1374)、北朝第5代・後円融天皇(1359-1393)、南北朝時代-室町時代の第100代・後小松天皇(1377-1433)、第101代・称光天皇(1401-1428)、第103代・後土御門天皇(1442-1500)、第104代・後柏原天皇(1464-1526)、第105代・後奈良天皇(1497-1557)、第106代・正親町天皇、室町時代-安土・桃山時代の第107代・後陽成天皇(1571-1617)が納骨されている。 南北朝時代-室町時代の伏見宮栄仁親王(1351-1416)が納骨されている。 89 後深草天皇(在位:1246-1259)(持明院統)→90 亀山天皇(在位:1259-1274)(大覚寺統)→91 後宇多天皇(在位:1274-1287)(大覚寺統)→92 伏見天皇(在位:1287-1298)(持明院統)→93 後伏見天皇(在位:1298-1301)(持明院統)→94 後二条天皇(在位:1301-1308)(大覚寺統)→95 花園天皇 (在位:1308-1318)(持明院統) *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『検証 天皇陵』、『天皇陵 謎解き完全ガイド』、『歴代天皇125代総覧』、『図説天皇陵』、『歴代天皇年号事典』 、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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