土佐藩邸跡 (京都市中京区)  
The ruins of residence of Tosa Domain
土佐藩邸跡 土佐藩邸跡
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「土佐藩邸跡」の石標
 高瀬川の東岸の蛸薬師橋の袂に「土佐藩邸跡(とさはんていあと)」の石標が立てられている。江戸時代、この地には土佐藩邸の京屋敷が置かれていた。
◆歴史年表 江戸時代初期以来、土佐藩主山内家の藩邸京屋敷があった。
 1863年、2月6日、山内豊信は、宿舎の智積院より藩邸に出向いている。
 近代、1871年、廃邸になる。
 現代、1968年、京都市により石標が立てられた。
◆山内豊信
 江戸時代後期の土佐藩主・山内豊信(やまのうち/やまうち-とよしげ、1827-1872) 。号は容堂(ようどう)など。第10代藩主・豊策(とよかず)の5男・豊著(とよあきら)の子。1846年、家督を継いだ。その後、山内豊惇(とよあつ)の養子になる。1848年、土佐高知藩主山内家15代になる。1853年、ペリー来航後、吉田東洋を抜擢し海防強化政策をとる。1857年-1858年、将軍継嗣問題で、松平慶永、島津斉彬らと一橋慶喜の擁立に動く。1858-1859年、安政の大獄の中、1859年、隠居し容堂と号した。謹慎を命じられた。1862年、赦され幕政参与を委嘱され、公武合体に尽力し、慶喜、慶永を支援した。1863年、将軍上洛に先立ち入京し、公武合体を進める。土佐勤王党を弾圧し、武市瑞山らを処断する。朝議参与に任じられ、1864年、上京した。1867年、倒幕の動きが強まり、坂本龍馬らの建策に従い、将軍慶喜に大政奉還を説いて実現させた。1868年、王政復古に際し、議定として公議政体論を唱え、徳川氏処罰に反対し失敗する。明治政府で、維新政府の議定、内国事務局総督、刑法官知事、学校知事、制度寮総裁、上局議長を歴任した。1869年、辞官し隠棲した。詩、書に優れた。
 墓は下総山墓地(東京)にある。
◆土佐藩・土佐藩邸 土佐藩は、高知藩ともいう。土佐国(高知)に藩庁を置いた。外様大藩で、藩主は山内氏で藩祖・山内一豊以来16代続いた。
 幕末に土佐藩15代・山内豊信 (1827-1872、容堂) は、公武合体派の中心になる。豊信に吉田東洋(1816-1862)は起用され、門下・新おこぜ組が安政の改革を断行した。だが、1862年、尊王攘夷の結社である土佐勤王党盟主・武市瑞山らの反発を招き、党員に暗殺された。1863年の八月一八の政変以後、藩は尊攘派を弾圧した。
 藩政の主流は後藤象二郎(1838-1897)らだった。1867年には、龍馬の献策を基本とした大政奉還の建白書が、15代将軍・徳川慶喜に提出された。龍馬、中岡、板垣退助(1837-1919)、谷干城(1837-1911)らは武力討幕を主張する。1866年に龍馬らの尽力により薩長同盟を結び、討幕の中心勢力の一つになる。
 土佐藩は、薩摩藩、長州藩とともに明治維新を主導した。
 江戸時代初期以来、土佐藩邸京屋敷は高瀬川沿いにあった。土佐四天王の坂本龍馬(1836 -1867)、中岡慎太郎(1838-1867)、武市瑞山(1829-1865)、吉村寅次郎(1837-1863)らも煩雑に出入りしていた。幕末に藩邸は百万遍にも移る。伏見南浜にも置かれた。近代、1871年、本邸は廃邸になる。京都電灯会社になった。伏見邸は伏見第三校に代わった。


*原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 ウェブサイト「京都市 京都のいしぶみデータベース」、『京都大事典』『龍馬伝 京都幕末地図本』、ウェブサイト「コトバンク」


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京都市内史跡地図 平安京オーバレイマップ・碑・発掘調
map 土佐藩邸跡 〒604-8023 京都市中京区下樵木町,木屋町通蛸薬師西南角 
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