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祇園東 (京都市東山区) Gionhigashi |
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祇園東 | 祇園東 |
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![]() ![]() 祇園東お茶屋組合、一階は組合事務所、二階に稽古場がある。 ![]() 祇園東お茶屋組合 ![]() 「つなぎ団子」 ![]() 祇園会館 ![]() ![]() ![]() 見世出し ![]() 見世出し ![]() 節分会(八坂神社) ![]() 節分会(八坂神社) |
祇園は、かつて八坂神社の門前町として栄えた。その名の由来は、八坂神社の旧称「祇園感神院」、「祇園社」による。江戸時代には「祇園村」と呼ばれていた。 現在の花街の祇園東(ぎおん-ひがし)は俗称として「膳所裏(ぜぜうら)」、「祇園乙部」、「祇園東(祇東、東新地)」と名を変えている。 範囲は、東は東山通西半分、西は花見小路東、北は新橋通南、南は富永通北、林下町一部、清井町の一部になる。 ◆歴史年表 江戸時代、祇園東の一帯は、かつて近江国(滋賀県大津市)の膳所(ぜぜ)の城主・本多主膳正(しゅぜんのかみ)の京屋敷があった。東は小堀、西は薬湯の町の東、南は富永町の北、北は新橋の南であり、「膳所裏」と呼ばれていた。 1864年、祇園新地は兵火により焼かれる。 1865年、祇園新地は暗り町富永町北入西側の茶屋より出火し、焼失する。 近代、1870年、膳所藩京屋敷が取り払われる。跡地に、茶屋が建ち始める。娼妓が多かったという。 1871年、祇園祭練りものが復活する。 1872年、財団「祇園女子職業訓練所」が設立される。 1873年、舞妓芸妓の学校「下京十六区女紅場」が開校している。 1881年、「八坂女紅場」に改称される。祇園町の南北が女紅場経費の積立をめぐり対立する。膳所裏に「美麿女紅場(みまにょこうば、のちの祇園乙部歌舞練場)」が建てられる。 1886年、京都府の指示(府令)により祇園町は「甲部」、「乙部」に区分され、甲部と袂を分かつ。また、「祇園丙部(清井新地)」もできる。(1888年甲部に吸収される) 1893年、練りものを甲部より引き継ぐ。 1894年、歌舞練場が建てられる。場所は不明。 1901年、祇園乙部、甲部は共有財産をめぐり法廷で争う。 1910年、祇園乙部、宮川町、先斗町により芸妓救済所が設立される。 1912年以前、歌舞練場が現在地(祇園会館)に建てられていた。 1936年、祇園乙部で祇園祭練りものが再復活する。乙部歌舞練場が完成する。 現代、1945年、歌舞練場は進駐軍に接取され、ダンスホールとして使用された。 1948年、歌舞練場のダンスホールが閉鎖になる。 1949年、祇園東の歌舞練場・組合事務所が完成し、総ヒノキ造であり祇園会館と名付けられる。組合名は「祇園東新地」、さらに「祇園お茶屋組合」になる。 1952年、祇園をどりが初演される。 1954年、祇園おねり会(祇園東)により祇園祭練りものが復活挙行される。 1955年、祇園をどり祇園祭練りものが復活する。以後、休演する。この頃から「祇園東」と呼ばれるようになったともいう。 1957年、祇園おねり会により祇園祭練りものが挙行される。 1958年、祇園東新地に現在の祇園会館が新造される。祇園をどりの上演が再開される。 1959年、「祇園東」と改称される。 1960年、祇園おねり会により祇園祭練りものが挙行される。 1989年、祇園をどりは第124代・昭和天皇死去のために中止される。 1994年、平安遷都1200年に際して五花街伝統芸能特別公演が開催される。 ◆祇園東 祇園東には、かつて「美磨女紅場」という舞妓芸妓の学校があった。舞は藤間流で、現代、1962年より「祇園をどり」(祇園会館、11月1日-10日)が催されている。現在は、芸妓組合の建物が練習の場になっている。 紋章は、文字が中に入らない「つなぎ団子」になる。 お茶屋数は12軒(2008)、屋形は5軒ある。舞妓6人(2009)。 ◆練りもの 練りものは、祇園新地の練りの行事として行われていた。祇園祭神輿洗の夜に、風流を作り、行粧を整えて祇園社に参詣した。近代、1893年に祇園甲部が中止し、東部が引き継いだ。 ◆祇園会館 現在の祇園会館は、現代、1958年に建てられた。映画館が歌舞練場と兼用になっており、間口8間、奥行4間ある。花道は西にあり幅3尺半(0.9m)、長さ35尺(10.6m)ある。鉄筋コンクリート造地下一階。 ◆映画 祇園会館裏付近で映画の撮影が行われた。現代劇映画「首領を殺った男」(監督・中島貞夫、1994年、東映)、現代劇映画「極道の妻たち決着」(監督・中島貞夫、1997年、東映)などがある。 ◆祇園東の催し 始業式(1月7日)、節分・お化け(2月3日)、京都東山花灯路(3月第2土曜日-21日)、祇園甲部、祇園東、宮川町、先斗町の芸舞妓による舞奉納(平安神宮例大祭)(4月16日-17日)、「都の賑い」「五花街の夕べ」五花街合同、(京都会館第一ホール)(6月第3土曜日、日曜日)、祇園祭、八朔(8月1日)、時代祭(10月22日)、祇園をどり(11月1-10日)、顔見世総見 (南座)(12月3日)、事始め(12月)、おことうさん・おけら詣り(12月31日)(八坂神社)。 *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『日本花街史』、『京の花街』、『京の花街ものがたり』、『京の花街 ひと・わざ・まち』、『昭和京都名所図会 2 洛東 下』、『京都絵になる風景』 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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