旧京都中央電話局(新風館) (京都市中京区)  
former Kyoto Central Telephone Officee
旧京都中央電話局 旧京都中央電話局
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西側、旧京都中央電話局



北側


北側


北側


南西角


西側


西側、アーチ型窓下

北側、「三つ目市松貼り」

北側、「やはず貼り(網代貼り)」


北側、窓枠下の張り出し

西側、近畿電気通信局管内自動式電話交換創始ゆかりの地」パネル


西側、自動式電話交換機


西側、自動式電話交換機
 旧京都中央電話局(きゅう-きょうとちゅうおう-でんわきょく)は、旧逓信省の京都中央電話局として利用された。
 近現代の建築家・吉田鉄郎の設計により建てられた。
◆歴史年表 近代、1925年2月-1926年9月、第1期工事が行われる。
 1928年、4月、自動式電話交換が開始された。
 1929年5月-1931年1月、第2期工事で増築されている。
 現代、1986年、6月、建物は京都市登録有形文化財に指定された。
 2001年、改修が行われた。以後、商業施設「新風館」として営業が行われる。 2016年、新風館は営業を終了する。
 2020年、再度改築され、「エースホテル」として開業した。
◆吉田鉄郎 近現代の建築家・吉田鉄郎(よしだ -てつろう、1894-1956)。旧姓は五島。富山県の生れ。1919年、東京帝国大学建築学科を卒業し、逓信省に入省した。多くの郵便局、電話局など逓信省関係の設計を手掛けた。1931年-1932年、外遊した。1932年、東京中央郵便局に関わる。1933年、ドイツの建築家・ブルノー・タウトの来日時に、案内者になり日本建築の理解を助けた。1939年、大阪中央郵便局を担当する。1944年、退官した。1946年、日本大学教授に就任する。日本建築を海外に紹介するためにドイツ語、英語の著書を多数著した。ドイツ語『Japanische Architectur』(1952)で、日本建築学会賞を受賞した。62歳。
 日本近代建築の先駆者であり、建築家・山田守と共に逓信省の双璧と称せられた。機能主義的立場から日本建築の近代化に対して大きな貢献をする。装飾を抑制し、比例感覚で建築構造を表現した。
◆建築 旧京都中央電話局は、近代、1926年/1931年に建てられた。1925年2月-1926年9月に第1期工事、1929年5月-1931年1月に第2期工事で増築されている。設計は吉田鉄郎による。当初は電話交換施設であり、電電公社(NTT、後にNTT西日本)の京都電電ビル西館になった。その後、2001年-2016年、商業施設「新風館」を経て、2020年に再度改築され、ホテルとして開業した。
 外観はモダニズムの手法が見られ、単純な四角い形状をしている。当初の平面は、「ロ」の字型の一部が突き出した形で中庭があった。北側入口にヴォールト天井(自立アーチ形態)がある。北側に出窓、西側面最上階窓上部の形状は連続したアーチ状になっている。窓下のタイル貼りパターンにはそれぞれ細かな変化が付けられている。これらは、スウェーデン人の建築家・ラグナール・エストベリ(Ragnar Östberg, 1866-1945)の影響があるといわれている。開口部上部に装飾はない。屋根は装飾のない陸屋根になっている。
 2001年に西側、北側のみを保存する改修が行われている。外壁は茶色のタイルが全面に貼り替えられた。窓枠の金属部分は新調されている。
 施工は清水組、 鉄筋コンクリート造/地上3階・4階。
◆京都の電話事業 近代、1896年8月に「京都電話交換局」が開設される。京都郵便電話局(三条通東洞院)の西側に位置した。郵便局と統合後、1911年に独立し「京都中央電話局」になる。
 1916年以降、逓信省は電話設備の拡充を進め、京都中央電話局も改築されることになる。局舎の北西側の局長官舎を取り壊し、新庁舎が建設された。
 新しい京都中央電話局は、1926年に竣工し、1931年に増築された。
◆自動式電話交換 建物の西側壁面に「近畿電気通信局管内自動式電話交換創始ゆかりの地」の金属パネルが設置されている。1978年11月に設置された。
 近畿での自動式電話交換は、1928年に京阪神地区6局で開始されている。大阪・神戸は「H形方式」、4月に京都は「A形方式」だったという。


原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献・資料 『京都の洋館』、『京都のモダニズム建築』、『もうひとつの京都-モダニズム建築から見えてくるもの』、ウェブサイト「コトバンク」


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