旧不動貯金銀行京都支店(SACRAビル) (京都市中京区)  
former Fudo Savings Bank Kyoto Branch
旧不動貯金銀行京都支店 旧不動貯金銀行京都支店
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南東角、旧日本生命京都支店


南側、正面


南側


南側


南側

南側

南側


南側


南側

南側


階段


階段


2階
 旧不動貯金銀行京都支店(きゅう-ふどうちょきん-ぎんこう-きょうとしてん)は、近代の実業家・牧野元次郎が設立した。
 現在はSACRA(さくら)ビルと呼ばれ、テナントビルになっている。
◆歴史年表 近代、1916年頃、竣工された。
 現代、1988年、改装されンテナントのビルになる。
 1997年、9月、国の登録有形文化財に登録された。
◆牧野元次郎 近代の実業家・牧野元次郎(まきの-もとじろう、1874-1943)。千葉県生まれ。旧久留里藩士・牧野治の長男、母はひさ。1886年、印幡郡土室村の北総英漢義塾に入学した。病気のため高等商業学校(後の一橋大学)を中退する。1894年、成田町に創立された成田銀行に勤めた。1900年、不動貯金銀行を設立し、1901年、定期積金「三年貯金」(後の「ニコニコ貯金」の名称で普及し全国規模で最大手の貯蓄銀行になった。1904年、頭取になる。1930年、共立女子薬学専門学校(後の共立薬科大学、慶應義塾大学薬学部)設立に関わる。1941年、相談役になる。「貯金王」などと呼ばれた。70歳。
 不動貯金銀行は後に日本貯蓄銀行→協和銀行→埼玉銀行と合併し協和埼玉銀行→あさひ銀行→大和銀行と合併・分割し、りそな銀行・埼玉りそな銀行と変遷した。
◆建築 旧不動貯金銀行京都支店は、近代、1916年頃に竣工された。設計は不動産貯蓄銀行の関連会社だった日本建築株式会社による。1988年に改装され現在のテンテナントビルになった。
 外観は左右対称が保たれている。ルネサンス風(15-16世紀のイタリアで起きた古代ローマ建築を規範とした古典主義建築で、左右対称と調和を重視した)を基調にしている。豊かな装飾が施されている。細部の意匠はセセッション(ゼツェシオン)が見られ、直線的、実用的なものになっている。これは、19世紀末のドイツ・オーストリアなどで起きた芸術革新で、過去の様式から分離し、生活・機能と結びついた新造形芸術であり、分離派とも呼ばれた。1階部分のストライプ模様、正面中央の円形装飾などの幾何学的な意匠も併用されている。南側中央部が正面になり、開口部上部に装飾が施されている。大正期(1912-1926)前期の古典主義を用いた銀行建築として貴重とされている。1階部分は石貼りであり、腰部分はルスティカ仕上げ(石造建築で、壁の表面を滑らかにせず、目地を際だたせ石材面を突出させた技法)になっている。2階部分はタイル貼りになっている。同様に日本建築株式会社が設計した日本生命三条ビルと比較すると、装飾は単純化している。
 施工は不明、地上3階地下1階建。1階が煉瓦造、2階・3階が木骨煉瓦造、銅板葺、建築面積232㎡。


原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献・資料 ウェブサイト「文化庁 文化財データベース」、『京都のモダニズム建築』、『京都の洋館』、『京都モダン建築の発見』、ウェブサイト「銀行変遷史データベース-銀行図書館」、ウェブサイト「コトバンク」


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map 旧不動貯金銀行京都支店(SACRAビル) 〒604-8083 京都市中京区中之町20,三条通富小路西入ル北側 phone   
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