家邉徳時計店・住宅 (京都市中京区)  
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家邉徳時計店・住宅 家邉徳時計店・住宅 
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南側、家邉徳時計店


南側


南側、入口


南側


南側


南側、アーチ


南側


南側


南側


南側、角部


南側、登録有形文化財のプレート
 三条通富小路東入ル南側に家邉徳時計店(やべ-とく-とけいてん)はある。煉瓦石造洋風の現存店舗としては日本最古とされている。
 現在はテナントとして洋装店が入っている。
◆歴史年表 近代、1871年、初代・家邊徳之助は、時計卸商の「家邉徳時計店」を現在地(三条通富小路東入ル)に創業した。
 1890年、店舗拡大のために現在の建物が建てられた。
 現代、2004年、5月、「京都の近代建築を考える会」の「市民が選ぶ文化財」に選定された。
 2005年、店舗・住宅主屋は国の登録有形文化財に指定される。
◆家邊徳時計店 家邊徳時計店は、1871年に初代・家邊徳之助が創業した。日本唯一最古の時計貴金属卸商になる。
 当主は代々にわたり徳之助を襲名し、現在の当主は4代目になる。明治期(1868-1912)には、時計製造も試みていたという。
◆田村宗立 江戸時代後期-近代の洋画家・田村宗立(たむら-そうりゅう、1846-1918) 。本名は不明、別号に月樵、十方明。京都丹波の生まれ。1855年、京都で南画、後に仏画を学ぶ。文久年間(1861-1864)初め、写真に啓発された。慶応年間(1865-1868)、独自の陰影表現による写実描写を生む。1871年、欧学舎支舎英学校に入学し、英語・油絵を学んだ。1872年、粟田口病院に勤め、ドイツ人医師・ユンケル・フォン・ランゲック(A. F. Junker von Langegg,1828-1899)に油絵を学ぶ。1873年、横浜でイギリス人画家・漫画家・チャールズ・ワーグマン(Charles Wirgman,1832-1891)の指導も受けた。2代・玄々堂松田緑山に銅版画を学ぶ。後に石版画も修得した。1877年、第1回内国勧業博覧会に出品し褒状を受ける。1880年、京都府画学校創立に伴い同校で教える。1901年、関西美術会の結成に参加した。近代の京都洋画の先覚者の一人とされた。作品に「果蔬(かそ)図」など。 画塾「明治画学館」を設立した。72歳/73歳。
◆建築 ◈近代、1871年の創業時には、町屋が建てられていた。大屋根上に時計塔があった。
 ◈現在の「本店店舗」は、近代、1890年に初代・家邊徳之助が築造した2代目になる。明治20年代(1887-1896)の煉瓦石造洋風の現存店舗としては日本最古とされている。2004年5月に「京都の近代建築を考える会」の「市民が選ぶ文化財」に選定された。2005年には店舗・住宅主屋が、国の登録有形文化財に指定される。
 外観はルネサンス様式(15-17世紀初頭に、イタリアを中心にヨーロッパに普及した建築様式で、左右対称、調和を重視した)になっている。当初は3階建で、煉瓦など資材はすべてドイツからの輸入品を使用した。鉄筋を加え耐震強度も高めている。当初は屋上に時計台があり、1955年に3階部分とともに撤去されている。正面(ファザード)1階上部には3連アーチがあり、支える柱はない。西洋様式建築様式に則っておらず、明治10年代(1877-1886)に流行した擬洋風建築末期の影響とみられている。煉瓦の積み方は巧みで、角部にはコーナーストーンとして花崗岩を積む。
 内部は、1階奥に階段がある。右手に2階建の金庫室(倉庫)が残り、建物内に内蔵された形になっている。2階には洋室3室がある。
 設計・施工は不明、煉瓦造(真壁造)、2階建、桟瓦葺。
 ◈「家邊家住宅」は、1890年頃に建てられた。店舗後方(南側)に建つ町家建築であり居住棟になる。2階建で8畳の座敷がある。店舗との接続部には平屋建の玄関がある。玄関前の坪庭に面した内玄関からは、通り土間があり奥に抜けられる。床上にも並行して廊下がある。玄関上手の広縁により、店舗部分に行くことが出来る。平屋建の茶の間、離れがあり、中庭、坪庭も残されている。
 設計・施工は不明。木造2階一部平屋建、表屋造、建築面積129㎡。
◆文化財 1階奥に金庫室が設置されている。金庫の扉には、近代の洋画家・田村宗立が描いた、油彩画の修学院離宮の風景画が描かれている。


*内部は通常非公開
原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献・資料 ウェブサイト「文化庁 文化財データベース」、『京都の洋館』、『京都の近代化遺産 近代建築編』、ウェブサイト「四条繁栄会」、ウェブサイト「家邊徳時計店 - 古時計」、ウェブサイト「京都の近代建築を考える会」、ウェブサイト「コトバンク」


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