大石神社 (京都市山科区)
Oishi-jinja Shrine
大石神社 大石神社 
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大石桜




本殿


本殿扁額







大西良雄像
 大石神社(おおいし じんじゃ)は、稲荷山の東麓に位置している。かつて、この近くには、元禄赤穂事件(1701-1703)に関わった大石内蔵助良雄の隠棲地があった。 
 祭神は大石内蔵助良雄を祀る。
◆歴史年表 
近代
、1935年、当時の第23代・京都府知事・鈴木信太郎(1884-1958)を会長とする大石神社建設会、山科義士会、浪曲師・2代目・吉田奈良丸(後の吉田大和之丞)らの提唱により創建された。

◆大石良雄 江戸時代の播磨国赤穂藩の筆頭家老・大石良雄(おおいし よしお/よしたか、1659-1703)。通称を内蔵助。播磨国赤穂藩の重臣・権内良昭の子。父死後、祖父・内蔵助良欽の家督を嗣ぐ。若くして家老職になる。山鹿素行に軍学、伊藤仁斎に漢学を学んだという。1701年3月14日、主君・浅野長矩(浅野内匠頭)が江戸城松之大廊下において、高家(こうけ)・吉良上野介に対して刃傷事件を起こした。このため、浅野は即日切腹、浅野家はお家断絶、領地没収になる。吉良に咎めはなかった。城代家老・大石は、1701年4月11日、赤穂城明渡し後、6月27日、山科西野山村に隠棲した。屋敷は一町四方だったという。山科には、大石家の親族・進藤長之(近衛家家臣)の土地があり、支援があった。(山科閑居)。1702年、1月11日、山科会議が行われる。2月15日、大石宅に同志が集まり重要決定が行われた。4月15日、懐胎している妻・理玖(りく)と離縁する。理玖は、子・くう、吉千代を連れて但馬豊岡の実家に戻った。8月1日、山科の閑居を引き上げ、四条道場塔頭・梅林庵(四条河原町)に移ったともいう。10月まで、旧赤穂藩士と連絡をとる。10月7日、江戸に向かう。旧赤穂藩内には、吉良への仇討を主張する急進派と、御家再興の穏健派の対立が起こる。
 御家再興が絶望的になる。12月14日未明、大石を初めとして総勢47人の赤穂浪士は、本所吉良屋敷に討入る。1703年2月4日、大石以下46士は切腹を命じられ自刃した。(赤穂事件)
◆吉田奈良丸 近現代の浪曲家2代目・吉田奈良丸(よしだ ならまる、1883-1967)。本名は広橋広吉。奈良県生まれ。父は祭文語り・花川力山。16歳まで父に付き修業した。後、大阪に出て初代・奈良丸門下になり、小奈良丸を名乗る。23歳で2代目・奈良丸を襲名した。明治期(1868-1912)末-大正期(1912-1926)初期、桃中軒雲右衛門、京山小円と共に三巨頭とされた。得意芸は「義士銘々伝」だった。1917年、渡米し、ウィルソン大統領に面会した。1929年、奈良丸の名跡を弟子・一若に譲り、吉田大和之丞に改名した。関西に多くの寄席を経営し財をなした。1935年、山科に大石神社を建立した。
◆建築 拝殿、本殿がある。
 「本殿」の屋根には、本来は神明造にある千木、鰹木が載る。流造。
◆義人社 義人社に、大坂の豪商・天野屋利兵衛(1661-1733)を祀っている。
 利兵衛は、大阪の本町橋に店をかまえ、北組惣年寄もしたという。赤穂藩出入りの商人で、吉良邸討入の際には、武器を調達したといわれている。
 ただ、赤穂藩との関連は確認されていない。京都の昆陽山地蔵院(椿寺)に墓が伝わる。
◆文化財 宝物殿には、大石良雄、討入りの資料などが展示されている。
◆神紋 「神紋」は、「左二つ巴」になっている。本来は「右二つ巴」だが、仇討ち隠棲の意味を込めて逆になったという。 
◆大石腰掛石 「大石腰掛石」は、滑石越の途中の峠下にあった。大石が西野山に隠棲していた時に、伏見撞木町(しゅもくちょう)の遊里に通った。泥酔し、道すがら休憩した石という。
◆桜 境内には、ご神木の枝垂れ桜「大石桜」がある。かつて、大石良雄の隠棲の地にあった桜を移植したという。「さくら祭」(4月第1日曜日)が行われている。「区民の誇りの木」に指定されている。
 樹齢160年以上、樹高9.5m。
◆祭礼 山科義士まつり(義士祭)(12月14日)は、討入りを記念して行われる。赤穂浪士四十七士に扮した義士行列は、毘沙門堂を出発し、岩屋寺を経て当社に到着する。当社で勝鬨(かちどき)が上げられる。山科区地域女性連合会による踊りが奉納される。
◆年間行事 元旦祭(1月1日)、義士自刀命日祭(2月4日)、さくら祭(春季大祭)(献茶式、お茶席、蕎麦席。)(4月第1日曜日)、大石公山科隠棲祭(7月最終日曜日)、山科義士まつり(義士祭)(12月14日)。


*年間行事の中止・日時変更、拝観中止・時間変更の場合があります。
*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』『京都大事典』 『山科の歴史を歩く』 『京都山科 東西南北』『山科事典』、ウェブサイト「コトバンク」


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神紋、左二つ巴

義人社



宝物殿

大石内蔵助良雄

天神うし

境内でポニーの「花子」が飼われている。

【参照】大石道 
 
大石神社 〒607-8308 京都市山科区西野山桜馬場町116  075-581-5645  9:00-16:00
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