極楽寺 (京都市山科区)  
Gokuraku-Ji Temple
極楽寺 極楽寺
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本堂


本堂、扁額「蔡華山」






境内からの東の眺望
 極楽寺(ごくらくじ)は、大石神社の北の坂上に建つ。大石良雄(内蔵助)ゆかりの寺の一つになる。付近には良雄関連の社寺が点在している。
 山号は蔡華山(さいかさん)という。
 浄土宗、本尊は阿弥陀如来。
◆歴史年表 室町時代、1416年/1419年、開創されたという。また、創建年・開基名は不明ともいう。開基・心誉秀残、初祖・眼阿練透ともいう。(『宇治郡神社明細書』)
 江戸時代、1701年-1702年、大石良雄(内蔵助)は西野山に隠棲した。この時、良雄は主君・浅野内匠頭の位牌を当寺に納めたという。
◆大石良雄 江戸時代前期の武士・大石良雄(おおいし-よしお/よしたか、1659-1703)。幼名は喜内、内蔵助(くらのすけ)。播磨国(兵庫県)赤穂藩の重臣・権内良昭の子。父没後、祖父・内蔵助良欽の家督を嗣ぐ。若くして赤穂藩の家老職になる。山鹿素行に軍学、伊藤仁斎に漢学を学んだ。1701年3月14日、主君・浅野長矩(あさの-ながのり、浅野内匠頭)は江戸城松之大廊下で、高家(こうけ)・吉良義央(きら-よしなか、上野介) に対し、遺恨による刃傷事件を起こした。将軍・徳川綱吉の意向により、長矩は即日切腹、浅野家はお家断絶、領地没収になる。義央に咎めはなかった。旧赤穂藩内には、義央への仇討を主張する急進派と、御家再興の穏健派の対立が起こる。城代家老・良雄は、藩内の急進派を抑え、幕府に義央処分、長矩の弟・大学による浅野家再興を嘆願した。1701年4月11日、良雄は、藩家中をまとめ赤穂城を明渡した。6月25日、赤穂・花岳寺で長矩の百カ日法要を行う。6月27日、山科西野山村に隠棲した。屋敷は一町四方だったという。山科には、大石家親族・進藤長之(近衛家家臣)の土地があり、支援があった。(山科閑居)。1702年1月11日、山科会議が行われる。2月15日、良雄宅に同志が集まり重要決定が行われた。4月15日、良雄は長男・主税(ちから)を残し、懐胎している妻・理玖(りく)と離縁する。理玖は、子・くう、吉千代を連れて但馬豊岡の実家に戻った。良雄は伏見・島原などに遊ぶ。7月、大学は広島・浅野本家に御預けになり浅野家再興は頓挫する。良雄は、京都・円山に同志を集め、吉良邸討入を確認した。8月1日、山科の閑居を引き上げ、四条道場塔頭・梅林庵(四条河原町)に移ったともいう。10月まで、旧赤穂藩士と連絡をとる。10月7日、江戸に向かう。
12月14日未明、良雄ら総勢47人の赤穂浪士は、江戸本所(ほんじょ)・吉良屋敷に討入る。浪士は、義央の首を取り主君の仇を討った。その後、幕命により良雄は、熊本藩主・細川綱利の邸に預けられる。1703年2月4日、良雄以下46士は切腹を命じられ自刃した。浪士の遺骸は高輪・泉岳寺の長矩墓の傍らに葬られた。45歳。(赤穂事件)。
 浪士は「義士」と称えられた。浄瑠璃、歌舞伎の題材になり、事件は「忠臣蔵」といわれた。
 墓は高輪・泉岳寺(東京都)にある。
◆山号 山号はかつて、「西華山(にしかさん)」だった。地名の「西花山」に由来した。
 その後、現在の「蔡華山(さいかさん)」に改められたという(『宇治郡神社明細書』)
◆文化財 大石良雄(内蔵助)の遺品という防具の鎖帷子(くさりかたびら)、硯箱、赤穂義士の遺品などが残されているという。
◆五輪の塔 庭に立つ五輪塔は、大石良雄(内蔵助)の遺髪塚だったという。


非公開
原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。

参考文献・資料 『山科事典』、ウェブサイト「コトバンク」

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京都市内史跡地図 平安京オーバレイマップ・碑・発掘調
map 極楽寺 〒607-8308 京都市山科区西野山桜ノ馬場町135   0755-81-5347   
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