京都府立植物園 (京都市左京区)
Kyoto Botanical Garden
京都府立植物園 京都府立植物園 
50音索引  Home 50音索引  Home

正門まで続くケヤキの並木




正門。遠景は北山連峰


北山門





宿根草・有用植物園




洋風庭園のヒマラヤスギの巨木




 半木町(はんぎちょう)に京都府立植物園(きょうとふりつ しょくぶつえん)はある。北大路橋鴨川東岸に隣接し、北大路橋と北山橋までの鴨川河畔に、総面積25万㎡の敷地が広がる。植物園としては国内最大規模になる。園では、約12000種、12万本の植物を見ることができる。 
◆歴史年表 近代、1913年、京都府知事・大森鐘一は、愛宕郡上賀茂村の畑地を、大正御大典記念の博覧会用地として購入した。その後、計画は取りやめになる。
 1917年、三井家の寄付により、植物園建設に変更になり竣工する。
 1924年、「大典記念京都植物園」として開園した。実質的な造園設計は、明治神宮造営局の寺崎良策による。
 1934年以来、海外との種子交換が行われている。
 第2次大戦(1939-1945)中、園内に菜園が設けられ食糧増産の場になる。温室のガラスは、光を反射して敵機の目印になるという理由により撤去された。
 現代、1945年、戦後に駐留米軍に接取される。園内に米軍の家族用の宅地が建設された。
 1957年、駐留米軍による全面返還後に整備が進められる。かつて25000本あった樹木、サクラなどの多くが伐り倒され、6000本まで減る。全国の植物園より植物が贈られた。
 1961年、ドーム型温室が建てられる。
 1971年、「日本の森」が造成になる。
 1992年、観覧温室が開館した。
 2018年、9月、台風21号により倒木被害がある。
◆園内紹介 樹齢80年以上のケヤキの並木が園の正門へ導く。園内には、開園当初に植えられた樹齢90年以上のクスノキの並木がある。針葉樹林、もみじの森、「日本の森」では、各地で見られる日本の自然が再現されている。100種類に及ぶ竹笹園も貴重な展示になっている。
 そのほか、植物生態圏、シャクヤク園、カキツバタ園、アジサイ園、ハナショウブ園、バラ園、ツバキ園などがある。沈床花壇、洋風庭園、宿根草・有用植物園、盆栽・鉢物展示場、日本で最大級の観覧温室(4500種)がある。植物園会館には図書室などの施設もある。
 1934年から、海外との種子交換が行われ、世界の植物が収集されている。
 こどもを対象とした、遊戯施設「未来くん広場」、自然についての絵本などがある「こども文庫 きのこの家」も人気がある。
◆なからぎの森・半木神社 「なからぎの森」には、以前より祀られていた上賀茂神社の境外末社、半木(なからぎ)神社が残されている。
 この鎮守の森には、山城盆地にかつてみられた自然植生が残されている。森には、エノキ、ムクノキ、ケヤキ、サイカチ、カツラ、カエデなどの落葉樹、シイ、カシ、シロダモ、カゴノキなどの常緑樹が混交している。
◆サクラ 植物園はサクラの名所としても知られている。「サクラ園」もある。
 園内には約70種500本のサクラ(ソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラ、サトザクラ)などがある。早咲きのカラミザクラ、トウカイザクラ、オカメなどは3月下旬から開花する。ソメイヨシノは4月上旬、シダレザクラは4月中旬が見頃になる。4月下旬まで様々なサクラが楽しめる。
 「桜品種見本園」には、祇王寺祇女桜など50品種が植えられている。「桜立体標本」は、樹齢80年(1924-1996)で枯死したソメイヨシノが展示されている。
◆観覧温室  観覧温室は、1992年に開館した。北山連峰と金閣を取り入れたデザインによる。現在の建物は三代目になる。鉄筋造ガラス張り、一部コンクリート造。床面積は4612㎡。高さ14.8m。
 水生・食虫植物、ジャングル、砂漠・サバンナ植物、鉢物展示室、アナナス室、ラン室など4500種類、25000本の熱帯植物が展示されている。バオバブ、奇想天外、パパイヤ、カカオなども植えられている。
◆文学 立命館大学生・高野悦子(たかの えつこ、1949-1969)は、1967年5月14日、植物園で催されたクラスコンパに参加している。(『二十歳の原点序章』)


*参考文献 『昭和京都名所図会 5 洛中』『京都大事典』、サイト「高野悦子『二十歳の原点』案内」 
 

  なからぎの森・半木神社     半木の道                         

観覧温室


大典記念京都植物園設立記念碑

大文字山の借景


クスノキの並木、樹齢100年といわれ、川端康成の『古都』にも登場する。

「日本の森」

桜立体標本、樹齢80年で枯死したソメイヨシノが展示されている。

水車小屋

「こども文庫 きのこの家」


半木神社と鎮守の森なからぎの森、第二次世界大戦後、進駐軍のクラブハウスの計画があったが、園側の説得により撤回されたという経緯がある。

半木の森

針葉樹ヒマラヤシガーの巨木の森

メタセコイアの並木

バラ園

紫陽花園
 

竹笹園の竹林。

カキツバタ園。大木はフウ

京都野外彫刻展
 京都府立植物園 〒606-0823  京都市左京区下鴨半木町   075-701-0141
50音索引  Home   50音索引  Home  
   © 2006- Kyotofukoh,京都風光