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藤原定家一条 京極第跡 (京都市上京区) Site of Fujiwara no,Teika Residence(Kyogoku-tei) |
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藤原定家一条 京極第跡 |
藤原定家一条 京極第跡 |
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![]() 「此附近 藤原定家一条京極第跡」の石標 ![]() ![]() 説明板 ![]() 星印が現在地、左が京都御苑、説明板より ![]() 【参照】京極小学校 ![]() 【参照】京極小学校 ![]() 【参照】京極小学校 |
京極(きょうごく)小学校の東側に、「此附近(このふきん) 藤原定家一条京極第跡(ふじわら-の-ていか-いちじょう-きょうごくてい-あと)」の石標が立つ。 鎌倉時代前期に、この地に平安時代後期-鎌倉時代中期の公卿・歌人・藤原定家の一条京極第があり、晩年を過ごしたという。 ◆歴史年表 鎌倉時代、1222-1223頃、藤原定家は、この地に住み始めた。 1226年、火災と水害に見舞われる。旧9月、敷地の南地の補充を行う。旧11月、一条京極第の新造を行う。 1227年、敷地の東地を買得した。 1241年、定家がこの地で亡くなる。 現代、2022年、7月、古代学協協会により石標・説明板が設置された。 ◆藤原 定家 平安時代後期-鎌倉時代中期の公卿・歌人・古典学者・藤原 定家(ふじわら-の-ていか/さだいえ、1162-1241)。男性。初名は光季、季光、京極黄門、京極中納言、法名は明静(みょうじょう) 。父・歌人・藤原俊成、母・美福門院加賀(藤原親忠の娘)の次男。1178年頃、賀茂別雷社の歌合に出詠した。1180年/1179年、内昇殿が認められる。この頃、漢文日記『明月記』を記し始めた。1181年、親しく仕えていた第80代・高倉天皇が亡くなる。1183年、父が後白河上皇(第77代)の命により編纂した『千載和歌集』を手伝う。1185年、殿上での闘乱事件により除籍される。父のとりなしにより、1186年、摂政・九条兼実に仕えた。1200年、百首歌を企画し、後鳥羽上皇(第82代)に見出される。1201年より、和歌所の寄人に選ばれ、『新古今和歌集』の編纂に加わる。1202年、中将、1211年、公卿になる。1220年、内裏二首御会での作が、後鳥羽院の逆鱗に触れ閉門を命じられた。1232年、権中納言に昇る。第86代・後堀河天皇の勅により『新勅撰和歌集』を単独で編じた。1233年、病を得て出家する。晩年、古典研究に没頭する。日記『明月記』(1180-1235)、和歌自選集『拾遺愚草』、歌論『近代秀歌』、『源氏物語奥入』 、物語『松浦宮物語 』など多数。80歳。 正二位権中納言。鎌倉時代初期の歌壇の中心になる。最上の歌体とされる「有心(うしん)体」を提唱し、新古今調を大成した。九条良経、慈円、女房大輔、徳大寺家、西行などと交流した。源実朝から和歌の指導を求められた。後世、歌道の師とされる。墨蹟は「定家風」と呼ばれた。邸宅は京内に数カ所あり、晩年は一条京極に移る。嵯峨に山荘を営み『小倉百人一首』を編んだ。 墓は相国寺・普広院(上京区)にある。 ◆一条京極第 鎌倉時代前期、1222-1223頃に藤原定家はこの地に住み始めたという。平安京の一条大路と東京極大路の交差点(一条大路末北、京極大路末東、転法輪辻子南、出雲路東朱雀大路末)の東北辺りになる。現在の京極小学校の西半分かその北側の住宅地付近と推定されている。敷地の西は、西小路(京極大路末)に面していた。低湿な土地だったという。 1226年に火災と水害に見舞われた。9月に敷地南地の補充を行っている。11月には一条京極第の新造を行う。1227年には東地を買得した。 土地は1/4町程度とみられ、一条京極第は、2期の工事により完成した。南に唐門が開き、中門廊代、寝殿が繋がり、その南東に持仏堂があったとみられる。そのほか、北に小雑舎(北屋/北舎)、北西には北車宿、ほか車宿、北門があったとみられている。 定家は晩年の20年弱をこの邸宅で過ごした。『小倉百人一首』の原型の編纂の主要部分も、ここで行われた可能性が高いという。鎌倉時代中期、1241年に定家はこの邸宅で亡くなっている。 ◆湯川秀樹 近代、1919年に理論物理学者・湯川秀樹( 1907-1981)は京極小学校(旧・京極尋常小学校)を卒業している。 現代、1949年に日本人初のノーベル物理学賞受賞後、1952年に同窓生の依頼により、墨書「君子學愛人」を同校に寄贈したという。 ❊年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 ❊参考文献・資料 古代学協協会の説明板、ウェブサイト「藤原定家一条京極第跡の建築配置について」、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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