栗栖野瓦窯跡 (京都市左京区)  
Ruins of Kurusuno tile kiln
栗栖野瓦窯跡  栗栖野瓦窯跡 
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「史跡栗栖野瓦窯跡」の石標

史跡栗栖野瓦窯跡


史跡指定地域


【参照】来栖野瓦窯6号窯出土の平瓦、1985年(京都市考古資料館-京都市埋蔵文化財研究所蔵)


【参照】丸瓦(京都市考古資料館-京都市埋蔵文化財研究所蔵)

【参照】「栗」銘の丸瓦(京都アスニー)
 岩倉幡枝(いわくら-はたえだ)に、平安時代の官営瓦窯(がよう)である栗栖野瓦窯跡(くるすの-がようあと)がある。平安京宮殿、寺院の瓦を製造していた。
 現在は、遺跡は埋め戻され、国指定史跡になっている。 
◆歴史年表 奈良時代、岩倉盆地の栗栖野一帯では、瓦製造が盛んだった。
 平安時代前期-中期、栗栖野瓦窯は操業していた。
 近代、1928年、栗栖野瓦窯跡が発見される。
 1992年、発掘調査が行われる。平安時代前期の窖窯(あながま)が発見される。釉滴が残る瓦、二彩釉の多口瓶の破片が出土した。
 1930年-1931年、発掘調査が行われる。木村捷三郎(きむら-しょうざぶろう)が出土の瓦を検討し、この地を「栗栖野瓦屋」跡と推定した。
 1934年、京都府史蹟名勝地保存委員会による瓦窯2基の発掘調査が行われる。1月、史蹟名勝天然紀念物保存法により国史跡に指定された。現在は「栗栖野瓦窯跡」として国指定史跡になっている。
 現代、1985年、発掘調査が行われる。
 1992年、発掘調査で、平安時代前期の窖窯が発見された。
 2003年、3月、京都市により現在の石標が立てられた。
◆木村捷三郎 近現代の考古学者・木村捷三郎(きむら-しょうざぶろう、1905-1994)。詳細不明。1930年、栗栖野窯を発見した。京都市文化史料科館長。
◆栗栖野瓦窯 栗栖野周辺は、良質の粘土、燃料になる薪に恵まれていた。このため、奈良時代から一帯では、瓦製造が盛んだった。
 栗栖野瓦窯は、丘陵裾、独立丘陵裾部の斜面を利用して造られていた。史跡指定地域は、現在の幡枝町654番地、660番地、665番地7になる。奈良時代-平安時代の窯24基が確認されている。
 1992年の発掘調査で、平安時代前期の窖窯(あながま)が発見された。傾斜地の地面に穴を掘抜き窯を造っていた。釉滴が残る瓦、二彩釉の多口瓶(たこうへい)の破片が出土している。
 大型の平窯(ひらがま)が多く、平坦地に方形の穴を掘っていた。粘土で壁をつくり一方に焚口、他方に煙出しを造った。傾斜面に沿い、下から上に向かって表に数室を連続させた連房式になっていた。縦2m、横1.5mの瓦床に、坑道、火床が残っていた。瓦窯跡内からは、窯詰めされた状態の瓦約600枚が見つかっている。
 付近には焼土が散在し、軒丸瓦、平瓦、鳥形塼、軒平瓦で在銘瓦「木工」「栗」を持つものなどが出土した。この「木工」は、木工寮(もくりょう)、「栗」は延喜式木工寮の条に記されている「栗栖野瓦屋」の略称とみられている。平安時代、1018年、太政官符記載の「修理職瓦屋」も本窯を指すとみられている。一部で緑釉瓦、須恵器も見つかっている。
 栗栖野瓦窯生成された瓦は、平安京大内裏、大内裏の緑釉瓦としても供給されていた。平安時代、796年に平安京鎮護のために創建され東寺、西寺、第72代・白河天皇により、1077年に建立された法勝寺(ほっしょうじ)、平安京外の鳥羽離宮、伏見の栢ノ社(かやのもり)遺跡、そのほか寺院跡からも多数出土している。
 瓦窯一帯には、瓦製作に従事する工人の作業所である瓦屋、造瓦屋、瓦竈屋などの工房が形成されていた。


原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献・資料 『京都大事典』、『掘り出された京都』、『京都歴史散策ガイドブック』、ウェブサイト「京都市 京都のいしぶみデータベース」、ウェブサイト「文化庁 文化財データベース」、ウェブサイト「コトバンク」


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京都市内史跡地図 平安京オーバレイマップ・碑・発掘調
map 栗栖野瓦窯跡 〒606-0015 京都市左京区岩倉幡枝町字福枝
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