奨学院址 (京都市中京区)  
Ruins of Shogakuin(Government office)
奨学院址 奨学院址
50音索引,Japanese alphabetical order  Home 50音索引,Japanese alphabetical order  Home

「従是西北奨学」の石標(「院址」は埋没)


『源氏物語』・「須磨」、ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター
 千本三条交差点の北東に、「従是西北奨学院址(これより-せいほく-しょうがくいん-あと)」の石標が立てられている。なお、現在、「院址」の字は地面に埋没している。
 平安時代、この地には源氏など王氏の子弟が学んだ奨学院が置かれていた。
◆歴史年表 平安時代、881年、在原行平は、藤原氏の勧学院に倣い、その西の大学寮南に奨学院を創建した。
 900年、9月、奨学院は大学寮南曹になる。「以奨学院為大学寮南曹」と記され、勧学院と並び「南曹の二窓」と称された。(『日本紀略』)
 平安時代末期、12世紀(1101-1200)、奨学院は衰える。
 現代
、1917年、3月、京都市教育会により、現在地のやや南に石標(中京区西ノ京南聖町)が立てられた。
 1928年、6月、石標は現在地(中京区西ノ京南聖町)に移され、京都史蹟会が引き継ぐ。
◆在原行平 平安時代前期の公卿・歌人・教育家・在原行平(ありわら-の-ゆきひら、818-893)。第51代・平城天皇の皇子・阿保(あぼ)親王の第2子、業平(なりひら)の兄。826年、兄弟の仲平、業平らと在原姓を賜る。播磨・信濃などの国守、参議、蔵人頭、大宰権帥(だざいのごんのそち)などを経て、中納言、正三位に進む。887年、致仕、881年、藤原氏の勧学院に倣い、一門の子弟教育のために奨学院を設立した。884年以後、3年の間に「在民部卿家歌合」を自邸で主催し、現存最古の歌合せになる。76歳。
 和歌に通じ、民部卿を兼ねた。按察使(あぜち)に任じられた。『古今和歌集』『後撰集』に入集している。『古今和歌集』の詞書(ことばがき)に関係し、須磨に蟄居したという。『源氏物語』須磨巻は、行平歌の「わくらばにとふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶと答へよ」(『古今和歌集』巻十八)に因む。また、謡曲『松風』、歌舞伎などの題材になった。
◆奨学院 奨学院(しょうがくいん)は、平安時代の大学寮の公認寄宿施である大学別曹(べっそう)になる。源氏など王氏の学生(がくしょう)が学んだ。ほかに、和気氏の弘文院、藤原氏の勧学院、橘氏の学館院などがあり修学、仕官の便もはかった。
 平安時代前期、881年に、在原行平(ありわら-の-ゆきひら)は、左京三条、大学寮の南、勧学院の西に奨学院を創設する。勧学院に倣ったもので、当初は私設学寮として寄宿しながら学資も支給された。皇親、諸王、賜姓(しせい)源氏、平氏一族の子弟が通い、各氏族の財源により運営されていた。
 900年9月に、大学寮の付属施設として公認される。大学寮の南に近接して設けられ、大学寮南曹になった。「以奨学院為大学寮南曹」と記され、勧学院と並び「南曹の二窓」と称された。(『日本紀略』)。勧学院を模範として運営され、別当、学頭などが置かれた。平安時代末期、12世紀(1101-1200)には奨学院は衰える。廃絶したともいう。
 奨学院別当職は、村上源中院家(なかのいんけ)が、淳和院別当とともに世襲している。室町幕府3代将軍・足利義満(1358-1408)は、源氏長者として両院別当を兼ねた。以後、室町幕府、江戸両幕府を通じ、歴代将軍が両院別当になる。源氏長者の将軍の世襲として、江戸時代末期まで形式的には別当職の名が続いた。


年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献・資料 ウェブサイト「京都のいしぶみデータベース-京都市」、『京都大事典』、ウェブサイト「源氏香の図-ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター」、ウェブサイト「コトバンク」


関連・周辺,relevance&surrounding area平安宮跡 内裏(だいり)跡(内郭回廊跡)  関連・周辺,relevance&surrounding area平安京・大極殿(たいごくでん)遺跡   関連・周辺,relevance&surrounding area大学寮跡 関連・周辺,relevance&surrounding area弘文院址  関連・周辺,relevance&surrounding area勧学院址   周辺,surrounding area  関連,relevance学館院跡    関連,relevance歴代天皇データ     
京都市内史跡地図 平安京オーバレイマップ・碑・発掘調
map 奨学院址 〒604-8412 京都市中京区西ノ京南聖町18
50音索引,Japanese alphabetical order  Hometop 50音索引,Japanese alphabetical order  Hometop
logo,kyotofukoh © 2006- Kyotofukoh,京都風光