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三秀院 〔天龍寺〕 (京都市右京区) Sanshu-in Temple |
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三秀院 | 三秀院 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 手水舎 ![]() 手水舎 ![]() 福徳弁財天 ![]() 福徳弁財天 ![]() 福徳弁財天 ![]() 東向大黒天 ![]() ![]() 東向大黒天 ![]() ![]() 東向大黒天 ![]() 東向大黒天尊 ![]() 東向大黒天、天井画 ![]() 本堂 ![]() 本堂扁額 ![]() 玄関 ![]() ![]() 十三重塔、四方仏 ![]() 三重塔、五重塔、七重塔 ![]() 仏足石 ![]() 仏足石 ![]() |
天龍寺境内、総門より入った参道の北側、東端に塔頭・三秀院(さんしゅう-いん)がある。 臨済宗天竜寺派。 天龍寺七福神めぐりの一つ、第1番、東向大黒天を祀る。開運福徳の信仰を集める。 ◆歴史年表 南北朝時代、1363年、不遷法序(ふせん-ほうじょ)を開基として創建された。当初の境内地は、霊庇廟の南にあった。 江戸時代、1769年、焼失し、廃寺になる。 寛文年間(1661-1672)、第108代・後水尾天皇により中興された。 元治年間(1864-1865)、焼失する。その後、現在地に移される。 近代、1872年/1876年、塔頭・養静軒(ようせいけん)を合併し、現在地に再建された。また、養清軒に三秀院を合併し、寺号を三秀院と改めたともいう。 1879年、瑞雲院(山城国乙訓郡大山崎)を合併する。 現代、1965年、現在の本堂が再建されている。 ◆不遷 法序 鎌倉時代後期-南北朝時代の臨済宗の僧・不遷 法序(ふせん-ほうじょ、1313-1383)。男性。俗姓は二階堂、号は三秀。諡号は仏照慈明禅師。相模(神奈川県)の生まれ。夢窓疎石の法嗣になる。近江・徳雲寺、天龍寺、南禅寺の住持を歴任した。著『菩薩蛮』など。71歳。 ◆森 一生 近現代の映画監督・演出家・森 一生(もり-かずお、1911-1989)。男性。愛媛県松山市の生まれ。今治中学、松山中学、京都帝国大学文学部美術専攻卒業後、1933年、日活太秦撮影所に入社する。その後、第一映画、新興キネマに移り、助監督を経て、1936年、「仇討膝栗毛」が初監督になる。1942年、「大村益次郎」、新興キネマを吸収した大映に移り応召する。1959年、勝新太郎、市川雷蔵の「薄桜記」が時代劇の最高傑作になる。1967年、市川雷蔵の「ある殺し屋」は異色作になる。1971年、大映倒産後、テレビドラマの演出し「木枯し紋次郎」「座頭市物語」「横溝正史シリーズ」なども手がけた。78歳。 三秀院(右京区)に墓がある。 ◆建築 現在の本堂は、現代、1965年の再建による。天井に彫金の「鳳凰図」(2m四方、重さ2t)が飾られている。 ◆茶室 茶室「任有亭(にんゆう-てい)」がある。 ◆庭園 露地庭がある。苔地に自然石の飛石、長石、外露地と内路地の間に枝折戸、四ツ目垣(横竹3本)による仕切りがある。 ◆天龍寺七福神 天龍寺七福神めぐりの一つである大黒天を祀る堂がある。東向大黒天(東向き大黒天さん)とも呼ばれ、大柄で左手に大袋、右手に小槌を持つ。第108代・後水尾天皇の念持仏だったという。日本三大黒天(ほかに延暦寺、寛永寺)のひとつに数えられる。江戸時代前期、寛永年間(1624-1643)に嵯峨人形師により作られた。江戸時代後期、1864年の山内火災にも焼失を免れ、霊験が知れ渡った。 天龍寺七福神めぐりは、節分(2月3日)に天龍寺の総門前、法堂前で福笹を受け、境内塔頭7カ寺を巡る。七福神が開扉され、お札を授かり一年の幸福を祈願する。三秀院(東向大黒天)、慈済院(水摺大弁財天)、弘源院(三国伝来毘沙門天)、松厳寺(福禄寿)、妙智院(宝徳稲荷)、寿寧院(赤不動明王)、永明院(恵比寿)の7塔頭になる。 ◆文化財 「白地二重牡丹文金襴九条袈裟」がある。 ◆花暦 境内にサンシュウボク、ウメモドキなどさまざまな草花がある。 ◆墓 映画監督・森一生の墓がある。 ◆年間行事 節分・天龍寺七福神めぐり(2月3日)。 大黒天は甲子の日参り。 *年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。 *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『天龍寺』、『京都の禅寺散歩』、「山城国 野郡天龍寺の境内地処と関係資料」、『京都秘蔵の庭』、『京都シネマップ 映画ロマン紀行』、『京の福神めぐり』、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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