阿刀(あと)神社 (京都市右京区) 
Ato-jinja Shrine
阿刀神社 阿刀神社
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参道は、駐車場に挟まれている。








杉の御神木
 新丸太町通の南、細い参道を入った住宅地の中に、小社の阿刀(あと/あとの じんじゃ)神社はある。その南には、有栖川(ありすがわ)の流れがあり、甲塚橋(安堵橋)が架かる。   
 社は、物部(もののべ)氏の支族・阿刀氏の祖神を祀るといわれている。
 祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)という。
 『延喜式』神名帳に、小社として記されている。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 平安時代、794年、平安京遷都に伴い、阿刀氏は、河内国渋川郡跡部(あとべ、大阪府八尾市)の本拠から山城国に移る。その際に祖神・饒田命(うましにぎたのみこと)も遷座したという。阿刀氏は国家の祭祀を預かったという。
 また、804年、阿刀氏は、石上(いわがみ)氏と同祖であり、その祖神は大和国石上(いそのかみ)社にあり、器仗(きじょう、武器、兵仗)を山城国葛野郡に遷座したという。社殿は、近代以前まであった新宮の社(現在地の西北、嵯峨新宮町)の地という。(『日本後記』、同年条)。この地には、「本宮の森」が存在していたという。(『山城国式社考証』)
 866年、正六位上より従五位下に神階が進む。(『三代実録』、同年条)。
 近代、明治期(1868-1912)、石上氏の祖神を祀る祠があったという。
◆阿刀氏 阿刀氏は、平安時代、794年の平安京遷都に際し、河内国(大阪府)より移住した。平安時代前期には、右京、山城国などに住んでいる。子孫は東寺執行職(しぎょうしょく)を世襲する、真言宗開祖・空海(774-835)の母方の実家・阿刀氏が奉祀した。明治期(1868-1912)まで継承している。
 空海の母方の叔父に、学者・阿刀大足(あと-の-おおたり、?-?)がいる。空海は、大足を頼り上京し、大足に論語、孝経、史伝、中国語、漢学なども学んだ。804年の空海の入唐の際には、大足の援助があったという。
 上品蓮台寺(北区)には、空海の母の墓とされる「阿刀氏(あとし)塔」がある。
◆年間行事 例祭(10月上旬の日曜日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。

*参考文献・資料 『京の古代社寺 京都の式内社と古代寺院』、『京都・山城寺院神社大事典』、『昭和京都名所図会 4 洛西』』、『京都大事典』


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阿刀神社 〒616-8304 京都市右京区嵯峨広沢南野町80 
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