神明神社 (京都市下京区)
Shimmei-jinja Shrine
神明神社 神明神社 
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 神明神社(しんめい じんじゃ)は、白い色の鳥居が建つ。かつて社頭に榎(えのき)の大木があり、「榎神明」ともいわれた。「神明さん」とも呼ばれる。現在は神明町が管理している。 
 祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、豊受神(とようけのかみ)もとも、文子天満宮は菅原道真を祀る御霊社。末社は五社。
 洛中神明社二十一社の一つ。
 厄除け、火除けの神として信仰を集めている。
◆歴史年表 創建の詳細は不明。
 平安時代末期、摂政・関白の藤原忠通(1097-1164)の邸(四条内裏、四条東洞院内裏、東洞院内裏)があったという。邸には第76代・近衛天皇(1139-1155)がしばしば行幸した。里内裏だったという。社はその鎮守社として創祀された。
 藤原時代末期(平安時代中後期)、天台宗の護国山立願寺円光院の社僧により管理され、天台宗護国山立願寺円光院と称した。
 中世(鎌倉時代-室町時代)以降、社僧が管理した。
 近代、1868年、神仏分離令後の廃仏毀釈により廃寺になり、現在の神社だけが残された。
 現代、1945年以降、文子天満宮が合祀されている。
◆藤原忠通 平安時代末期の公卿・藤原忠通(ふじわら の ただみち、1097-1164)。関白・藤原忠実の子。1115年、内大臣、1121年、関白となる。第75代・崇徳、第76代・近衛、第77代・後白河天皇の摂政関白、左大臣・太政大臣を務める。1129年、白河法皇(第72代)の死去、鳥羽(第74代)院政により父・忠実と対立、1150年、父より義絶され、氏長者は異母弟頼長が就き、対立が続いた。1155年、近衛天皇没後、後白河天皇の即位を助言、鳥羽上皇の信頼を得る。だが、1156年、保元の乱の一因となる。対立した崇徳上皇方についた父の所領を相続し、その流罪を防いだ。1158年、摂関職を子・基実に譲り、1162年、出家した。
 子孫は近衛家、九条家に分かれ、後の五摂家となる。晩年は法性寺別荘に住み法性寺関白と号した。書は法性寺流と称され、和歌を好み、歌壇を形成した。
◆源頼政 平安時代の武将・源頼政(みなもと の よりまさ、1104‐1180)。源仲正の長男に生まれた。後白河法皇をめぐって藤原通憲(信西)・平清盛と藤原信頼・源義朝とが対立した平治の乱(1159)では、平清盛方につき、平家政権下唯一の源氏となった。1180年、平氏追討のため以仁(もちひと)王をたてて挙兵したが敗れ、三井寺の僧兵とともに落ち延びる途中、平知盛、重盛の軍に追われ、平等院境内「扇の芝」で自刃した。
 鵺(ぬえ)退治の伝説、歌人としても知られる。
◆謡曲 謡曲「鵺(ぬえ)」では、社が鵺退治の舞台になった屋敷跡とされている。『平家物語』を題材にした物語では、鵺は頭が猿、尾が蛇、手足が虎、鳴声は鵺(トラツグミ)という化物とされている。
 平安時代の第73代・堀河天皇の時世(1087-1093)には、天皇を怖れさせた鵺を武将・源義家(1039-1106)が鳴弦で追い払ったという。またその後、武将・歌人で弓の名手・源三位頼政(源頼政、1104-1180)が、第76代・近衛天皇、二条院を悩ませた鵺を退治したという。
 謡曲では、近衛天皇の頃(1142-1152)、毎夜御所に現れた鵺を、頼政が勅命により退治を命じられる。頼政は神明神社に祈願し、成就する。
 旅の僧が、摂津国芦屋の里で一夜を明かすと、うつほ舟(丸木舟)に乗った男が漕ぎ寄せる。男は、自らを頼政に射落とされた鵺の亡霊であるという。僧に弔って欲しいという。僧が読経すると、鵺となった亡霊が現れる。頼政の栄光と、屍を切り刻まれ、うつほ舟に押し込められ、鴨川、淀川に流された自らの姿を対比させ、闇に消え去る。
 当社には、頼朝により奉納された鏃二本が社宝として伝えられている。二本の矢の一本は鵺を討ち取るために、そしてもう一本は仕損じた場合に、命を賭した自らを推した左大臣を射るためのものだったという。
◆文子天満宮 文子(あやこ)天満宮は、近代以降、1897年頃、豊国小学校内に祀られていた。菅原道真を祭神とし、学門の神として崇敬されていたという。
 戦後合祀された。社は洛陽二十五天満宮の一つといわれた。
◆鵺 鵺は「頭が猿、胴体は狸、尾は蛇、手足は虎」(『平家物語』)、また「頭は猿、胴は虎、尾は狐、足は狸」(『源平盛衰記』)ともいわれた。
 実際には、ツグミ科のトラツグミ(30cm)という鳥であり、京都でも深い森に生息していた。ミミズ、昆虫などを捕食する。繁殖期(春-夏)の夜に「ヒー、ヒョー」と不気味な声で鳴く。曇りや雨の日にも鳴き、人目に触れることはほとんどないという。生息数は減っている。
◆年間行事 大祭日(9月第2日曜日)、例祭の前日に子供神輿が区内を巡幸する。


*年間行事(拝観)などは、中止・日時・内容変更の場合があります。
*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』『京都府の不思議事典』『京都大事典』『京都 歴史案内』



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神明神社  〒600-8092 京都市下京区神明町246,綾小路通東洞院東入る北側  
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