Hi-net観測点(京都 高感度地震観測網) (京都市中京区)  
Hi-net Observation Stations
Hi-net観測点(京都) Hi-net観測点(京都)
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Hi-netの観測施設

 三条坊町公園には、 防災科学技術研究所が運用している京都 高感度地震観測網(きょうと-こうかんどじしん-かんそくもう)のHi-net(ハイネット)の一つが設置されている。
 1995年の兵庫県南部地震・阪神・淡路大震災を契機に整備された。
◆歴史年表 現代、1995年、1月、兵庫県南部地震・阪神・淡路大震災を契機に、7月、「地震防災対策特別措置法」が施行された。
 1996年、観測が開始される。
 2000年、10月、本運用が始まる。
 2007年、10月より、一般向けのデータ提供が始まり、緊急地震速報にも活用されている。
◆観測施設 高感度地震観測施設は、観測計器を設置する観測井戸と地上の観測小屋から構成される。
 比較的雑微動が小さい場所に、深さ100m以上の観測井戸を掘削する。その孔底に、水密耐圧性の容器に納めた高感度の地震計が設置されている。計器は2種あり、固有周期1秒の高感度速度型地震計3成分(上下・東西・南北)を1組にしている。さらに、 大きな震動まで記録できる強震計3成分も併設している。
 三条坊町公園では、地下706.93mの深さの観測井戸に地震計が設置されている。
◆Hi-net Hi-net(High Sensitivity Seismograph Network Japan)は、国立研究開発法人 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が運用する高感度地震観測網をいう。
 現代、1995年1月の兵庫県南部地震・阪神・淡路大震災後に、 地震に関する調査研究の推進のための体制整備などを目的として、 6月に議員立法による「地震防災対策特別措置法」が公布された。7月18日より施行される。1996年に観測が開始され、2000年10月に本運用が始まる。2007年10月より、一般向けのデータ提供が始まり、緊急地震速報にも活用されている。
 Hi-netは日本全国の陸域に約20kmメッシュを基本として観測点を配置し、全国で約1000地点ほどになる。日本各地の地震観測点での、揺れの様子をデータ化し収集している。地震の発生を検知した場合には、 集めたデータをコンピューターで自動的に処理し、震源位置・地震規模の推定を行っている。
 感度の高い地震計を使用しているため、得られたデータには地震以外の微弱な振動(ノイズ)を含んでいる。 震源情報は精度を自動的に判断し、 設定した条件を全て満たした震源情報の場合のみ、震源マップなどで更新を行っている。 観測により、地震の活動度・地下構造を把握することが可能になる。
 京都府下には三条坊町公園を含め、8観測点(ほか、網野・福知山・伊根・亀岡・久御山・美山・野田川 )が設置されている。 
◆ほかの観測網 防災科学技術研究所では、全国の16火山の基盤的火山観測網(V-net)の整備も行い、火山活動も観測している。
 海域では、2011年3月11日の東日本大震災以後、海域を震源とする地震・津波の早期検知・情報伝達などを目的として、日本海溝海底地震津波観測網(S-net)が北海道沖から房総半島沖までの海底に整備された。
 2016年4月に、海洋研究開発機構(JAMSTEC)(神奈川県横須賀市)が紀伊半島沖から室戸岬沖にかけて整備していた地震・津波観測監視システム(DONET)が防災科学技術研究所に移管されている。

 
年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
年間行事(拝観)は中止、日時・場所・内容変更の場合があります。
参考文献・資料 『京都の災害をめぐる』、ウェブサイト「国立研究開発法人 防災科学技術研究所」、ウェブサイト「コトバンク」


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map Hi-net観測点(京都 高感度地震観測網) 〒604-8435 京都市中京区西ノ京三条坊町1-1 三条坊町公園内
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