鈴屋大人(本居宣長)寓講学旧地 (京都市下京区)  
The ruins of temporary residence of Suzunoya-no-ushi(Motoori, Norinaga)
鈴屋大人(本居宣長)寓講学旧地 鈴屋大人(本居宣長)寓講学旧地
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「鈴屋大人偶(寓)講学旧地」の石標、多村和興書


「山上忠麿建之」と刻まれている。
 烏丸通四条下ル東側に「鈴屋大人寓(偶)講学旧地(すずのや の うしぐう こうがく の きゅうち)」の石標が立てられている。
 この地で、江戸時代中期-後期の国学者・本居宣長が、京都の門人に対して講義を行った。
 「鈴屋(すずのや)」とは、宣長の書斎(四畳半)の名だった。茶室風の質素な建物であり、宣長は講義を行った。宣長は「鈴屋大人(すずのや の うし)」と呼ばれていた。
◆歴史年表  江戸時代、1801年、本居宣長は出京し、この地の寓居(貸座敷)で京都在住の門人に講義を行った。「四条大路の南づらの烏丸のひむかしなる所」(『玉勝間』巻13)にあったという。
 近代、1913年、神官・歌人・山上忠麿により石標が立てられた。
◆本居宣長 江戸時代中期-後期の国学者・本居宣長(もとおり のりなが、1730-1801)。富之助。号は舜庵(春庵)・鈴屋(すずのや)など。伊勢国松坂に生まれた。父は木綿商・小津三四右衛門定利、母は勝。1737年、8歳で西村三郎兵衛により手習いを始めた。1740年、父・定利が没した。1744年、元服する。1748年、伊勢の今井田家の養子になる。1752年、母・勝の勧めで上京する。儒医・堀景山(綾小路通室町西入ル)に入門した。寄宿し、儒学、医学を学ぶ。姓を祖先の姓・本居に改める。荻生徂徠、契沖(けいちゅう)の古典研究も学ぶ。1753年、医師・堀元厚に入門し医学を学ぶ。1754年、典薬医・武川幸順(室町四条南)に入門し、小児科医学を学んだ。1755年、名を宣長、号を春庵と名乗り医者になる。1757年、松坂に戻り、小児科医業を開業する。1758年、嶺松院歌会に初出詠した。『源氏物語』の講釈を開始し、「もののあはれ」を説く。以来、松坂で古典講釈が始まり40年続いた。1760年、村田みかと結婚、その後、離婚した。1762年、草深たみと再婚した。1763年、 松坂で賀茂真淵と初対面する。以後、古学を発展させ『古事記伝』(1763-1798、44巻)の著述を始める。第1巻の「直毘霊(なおびのみたま)」で漢意を批判する。1764年、『日本書紀』の講釈を開始した。真淵に入門し古道研究をする。1774年、『史記』の講釈を開始した。著『玉勝間』など多数ある。
 『古事記』、『源氏物語』など古典文学の注釈、係り結びに法則があることを発見した漢字音の音韻研究、「てにをは」・用言活用などの国語学研究、「もののあはれ」を中心にした文学論、上代の生活・精神を理想にした古道説などを究めた。復古思想を説き儒教を排した国学の完成者であり、国学四大人(ほかに、荷田春満、賀茂真淵、平田篤胤 )の一人に数えられた。
 鈴屋門流といわれる門人は488人という。実子・本居春庭(はるにわ)、養子・本居大平(おおひら)、田中道麿、服部中庸(なかつね)、横井千秋、石塚竜麿(たつまろ)、鈴木朖(あきら)らがいる。平田篤胤は門人を自称した。
◆山上忠麿 近代の神官・歌人・山上忠麿(1887-1965)。子に民俗学者・山上伊豆母(やまかみ いずも、1923- )がいる。冷泉家と交流した。平家琵琶の波多野流奏者。著に『有職故実論集』。
◆寓居 江戸時代、1801年に本居宣長は上京し、京都在住の門人に講義を行った。現在地は、その際の寓居跡という。
 宣長は、「四条大路の南づらの、烏丸のひむかしなる所」(『玉勝間』巻13)の貸座敷(借間)に滞在した。
 貸座敷の間取図では、「四条通東洞院西へ入南側」の「枡屋五郎兵衛かし座敷」だったという。(1801年4月1日付、宣長養子・稲掛大平、宣長長男・本居春庭宛書簡)。


原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献 ウェブサイト「京都市 京都のいしぶみデータベース」、ウェブサイト「本居宣長記念館」、『京都大事典』、ウェブサイト「コトバンク」


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京都市内史跡地図 平安京オーバレイマップ・碑・発掘調
map 鈴屋大人寓講学旧地  〒600-8411 京都市下京区水銀屋町,烏丸通四条下ル東側
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