順興寺 (京都市北区)
Junko-ji Temple
順興寺 順興寺 
50音索引,Japanese alphabetical order  Home 50音索引,Japanese alphabetical order  Home



「龍華山南殿 順興寺」



「南殿」


蓮如上人像

 順興寺(じゅんこうじ)は、正式には南殿(なんでん)順興寺という。山科本願寺の南殿(山科区)との関わりもあるとみられている。地唄万歳の「やしょめ(やしよめ)寺」の別名がある。 
 山号を竜華(りゅうげ、龍華)山という。
 浄土真宗本願寺派。本尊は阿弥陀如来。  
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 室町時代、1489年、蓮如が隠居した山科南殿(山科区)に開いたともいう。開基は蓮如27男・実従(1498-1564)?ともいう。山科南殿内に「順光寺跡」と記され、当寺と関わりがあるともいう。(寺伝、『京二条順興寺由緒記』『指図御在世山水御亭図』)。蓮如が河内国証提村(しょうだいむら、枚方市)に開いたともいう。
 1511年、本願寺実如の開基によるという。
 1558年/1559年、蓮如の末子・兼智(実従上人)が枚方に移した。(『私心記』)。寺運は栄え、第105代・後奈良天皇の勅願所になる。
 1559年、実従は住持になり、院家に補せられた。(『私心記』)
 1564年、実従の没後、3男・顕従が継承した。
 江戸時代、1625年、寛永年間(1624-1644)とも、枚方より堀川丸太町の地に移転し、「二条順興寺」と呼ばれる。『都名所図会』に記される。
 1788年、天明の大火により焼失した。(『翁草』)
 1820年、「やしょうめ」に始まる蓮如筆の子守歌が、当寺にあると記されている。(『遊京漫録』)
 現代、1974年、上京区西丸太町より現在地に移転した。
◆実従
 室町時代の浄土真宗の僧・実従(じつじゅう、1498-1564)。父は本願寺8代目法主蓮如、母は5番目夫人・蓮能尼。第27男、末子。幼少期は大坂御坊の母の元で養育された。1506年、河内国錯乱では下間頼慶に捕縛され、乱後、兄、母らと連座する形で破門された。その後、京都などに住む。1509年、曇華院門跡の仲介により破門を解かれ、山科本願寺に移り実如に仕える。1510年、出家。兼知、後に兼智(法名は賢恵、実従)に改める。1516年、兄・実悟(蓮如12男)と、慶聞坊龍玄より「教行信証」の相伝を受ける。1525年、実如没後、跡を継いだ証如に側仕えし、1532年、山科本願寺の戦いで脱出し大坂御坊へ退避した。1535年、失脚した下間頼玄に代わり、御堂鎰取役に任じられる。1550年、証如より「順興寺」の号を与えられる。1551年、兄・実孝(蓮如12男)と法印の叙任を受ける。1554年、証如没後、顕如法主の時、影響力を増大させた。1558年、少僧都叙任。1559年、河内枚方・順興寺住持、1560年、顕如の門跡勅許により順興寺は院家に指定された。日記『私心記』(1532-1561)を記した。66歳。
◆顕従 室町時代の浄土真宗の僧・顕従(?-?)。詳細不明。実従の3男、1564年、順興寺を継承した。順興寺2世。
◆片破れの名号 安土・桃山時代、天正年間(1573-1592)、大坂石山合戦では、顕従(けんじゅう)と織田信長の軍勢が戦った。
 顕従が危機に瀕した時、味方の一人が、顕従の身代わりになって討死した。その遺体を調べると、蓮如自筆の六字命名があった。名号は二つに切られており、一つは敵方の手に、もう一つは鎧袖の中に残されていた。
 以後、「片破れの名号」と呼ばれ永く寺宝にされたという。(『拾遺都名所図会』巻1)
◆建築 「本堂」は、鉄筋コンクリート造。
◆やしょめ 「やしょめ(やしよめ)」は、京都で古くから唄われている地唄万歳にあり、当寺に因縁が深いという。
 「やしょめ、やしょめ、京の町のやしょめ、売ったる(売れたる)ものは、なにやしょめ」。
◆文化財 蓮如上人ゆかりの画像、文献が多数ある。
◆年間行事 春の彼岸会・蓮如忌(午後2時より法要、祇園の房の屋の芸妓社中により「やしょめ」の踊りの奉納がある。)(春分の日頃)。


*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*年間行事(拝観)などは、中止・日時・内容変更の場合があります。
*参考文献・資料 説明板、『京都・山城寺院神社大事典』『昭和京都名所図会 4 洛西』 、ウェブサイト「コトバンク」


関連・周辺   周辺三宝寺  関連山科本願寺跡(南殿跡)・光照寺     
平安京オーバレイマップ
map 順興寺 〒616-8256 京都市右京区鳴滝松本町29-1  075-462-8800  
50音索引,Japanese alphabetical order  Home  top 50音索引,Japanese alphabetical order  Home  top
© 2006- Kyotofukoh,京都風光