本阿弥光悦京屋敷跡 (京都市上京区)
The ruins of residence of Honami, Koetsu
本阿弥光悦京屋敷跡 本阿弥光悦京屋敷跡
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「本阿弥光悦京屋敷跡」の石標




光悦
 白峯神宮の東に、「本阿弥光悦京屋敷跡(ほんあみこうえつ-きょうやしきあと)」の石標が立つ。この地には、刀剣鑑定などに携わった本阿弥家本家の邸宅があった。本阿弥光悦は、前半生をこの地に過ごし、後に、一族・工匠あげて鷹ヶ峰に移る。 
◆歴史年表 室町時代、1558年、本阿弥光悦がこの地に生まれる。
 江戸時代、1615年、光悦は徳川家康より鷹ヶ峯(北区)の地を与えられ、本阿弥一族、工匠とともに移り「光悦村」を開いた。
◆本阿弥家 本阿弥家は、南北朝時代の妙本を初代とするという。
 室町時代以来、刀剣鑑定を行った。室町幕府に召され刀剣の目利き、拭いを行う。6代・本光は、武士・松田家より養子として本阿弥家に入る。以後、本阿弥家は法華経となる。
 「本阿弥三事」といわれる、磨砺(とぎ)、目利き、拭(ぬぐ)いを家業にした。光悦以降は、芸術家も輩出する。書は光悦流といわれ、琳派にも影響を与えた。
 本阿弥家は、後に分かれ「本阿弥十二家」と呼ばれた。本阿弥家の墓は、本法寺(上京区)にある。光悦は光悦寺(北区)に眠る。
◆本阿弥光悦 室町時代後期-江戸時代前期の芸術家・本阿弥光悦(ほんあみ-こうえつ、1558-1637)。号は自得斎、徳友斎、太虚庵。刀剣の鑑定、磨砺(とぎ)、浄拭、工芸を家職とした京都の本阿弥家に生まれた。父・本阿弥光二、母・妙秀の長男。京屋敷は現在の実相院町(上京区)にあった。書(光悦流)・画、蒔絵(光悦蒔絵)、漆芸、作陶、茶の湯に秀で、古田織部、織田有楽斎につき、千宗旦と交わる。釉薬は三代道人に学ぶ。1615年、徳川家康より鷹峯の地を与えられ、一族、工匠とともに移り住み、光悦村を開く。
 角倉了以の子・素庵(1571-1632)に協力し、出版した「嵯峨本(典籍や謡本を雲母摺りした料紙に書を印刷)」、久世舞などの古活字本の刊行、板下を光悦が書いた『伊勢物語』(1608)の出版、琳派の俵屋宗達の下絵に揮毫した和歌巻、色紙などは「光悦本」と呼ばれた。彫刻、茶碗なども手がけた。鷹峯でも楽茶碗を焼いた。「寛永の三筆」(ほかに近衛信尹、松花堂昭乗)のひとり。熱心な法華信者だった。信尹、昭乗、烏丸光広、俵屋宗達、小堀遠州、角倉素庵、千宗旦らとも親交した。80歳。
 墓は光悦寺(北区)にある。
◆本阿弥光二 室町時代後期の刀剣鑑定・払い師・本阿弥光二(ほんあみ-こうじ、1522-1603)。片岡次郎左衛門。本阿弥家8代。近江の武家・片岡次太夫の次男。7代・本阿弥光心の婿養子に入る。妻は妙秀、長男は光悦。その後、分家している。刀剣鑑定・払い師として今川義元、織田信長、徳川家康などに召された。前田利家より200石の知行を得て有力町衆になる。81歳。
◆本阿弥妙秀 室町時代後期-江戸時代前期の女性・本阿弥妙秀(ほんあみ-みょうしゅう、1529-1618)。父は7代・本阿弥光心。夫は近江の片岡(本阿弥)光二。2男2女を産む。長女は尾形光琳・乾山の曽祖父・道柏に嫁ぐ。次女は本家・本阿弥光徳に嫁ぐ。長男は光悦、次男は宗知。「賢夫人」と呼ばれた。90歳。
 本阿弥家家記『本阿弥行状記』に記されている。
◆本阿弥辻子 江戸時代、現在の実相院町の北側は「本阿弥辻子(ほんあみ-の-ずし)」、また「狼辻子」と呼ばれた。辻子の小路は、上京区小川通上立売下ル上小川町南部より西に入り、堀川通に抜ける小路だったという。本阿弥家京屋敷がこの地にあったことから名付けられた。(「山城名勝志」「洛中絵図」「京町鑑」)。実相院町の南側は、「本阿弥町」「本阿弥辻子」「実相院町(丁)」などとも呼ばれた。
 「実相院辻子」とも呼ばれた。実相院とは、天台宗寺門派・実相院の旧地だったことに由来する。この地の南にあった。寺は室町時代、応永年間(1394-1428)に岩倉(左京区)に移る。跡地には里坊があり、応仁・文明の乱(1467-1477)により焼失した。
 現在、本阿弥光悦京屋敷跡付近に「実相院町」の町名が残る。


*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献・資料 『京都琳派をめぐる旅』、『京都大事典』、『京都歴史案内』、『京都市の地名』 、ウェブサイト「コトバンク」   


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本阿弥光悦京屋敷跡 京都市上京区油小路通五辻下ル東側 
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