錦天満宮 (京都市中京区)
Nishiki-temmangu Shrine
錦天満宮 錦天満宮  
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本殿



 錦天満宮(にしき てんまんぐう)は、錦市場、錦小路の東端、繁華街の新京極にある。錦天神社、錦天満神社、「錦の天神さん」とも呼ばれる。 
 祭神は、天満天神(菅原道真)を祀る御霊社。
 知恵・学問・文学、商売繁盛、商才、厄除け、災難除け、招福、塩竈神社は安産祈願の信仰も篤い。
◆歴史年表 平安時代、長保年間(999-1004)、時宗の観喜寺(後の観喜光寺、紫苔山河原院観喜光寺)の六条道場、鎮守社として道真を祀り創建されたという。神仏習合であり、寺社は、菅原道真の旧邸「菅原院」宮殿(道真の父、参議是善卿邸)を、源融(822-895)の六条河原院の旧地に移したものという。
 安土・桃山時代、1587年、天正年間(1573-1592)とも、豊臣秀吉の都市計画により、寺社ともに現在地(錦小路東端)に移され、社名になる。
 近代、1868年、神仏分離令後の廃仏毀釈により、観喜光寺は東山五条に移り、社のみが残された。
 現代、1872年、初代京都府知事長・谷信篤により新京極が整備される。寺町筋にあった寺院境内は公収される。通りは寺町通の一筋東にあり、新京極通と名付けられた。
◆菅原道真 平安時代前期の公卿・文章博士・歌人の菅原道真(すがわら の みちざね、845-903)。菅原是善の3男。母は伴氏。幼少より漢詩、和歌に優れた。862年、文章生試験に合格、866年、円仁『顕揚大戒論』序文を書く。867年文章徳業生、870年、方略試 に合格、871年、少内記、872年、存問渤海客使に任じるが、母が亡くなり解官、877年、式内少輔、文章博士を兼ねる。第59代・宇多天皇、第60代・醍醐 天皇に重用される。879年、従五位上。880年、父没し家塾「菅家廊下」を継承。883年、加賀権守兼任。884年、太政大臣職掌の有無について意見を奏上。 888年、阿衡問題について藤原基経に意見書を送る。891年、式部少輔、左中弁兼ねる。892年、従四位下、『三代実録』『類聚国史』を編じる。893年、参議、式部大輔、左大弁、勘解由長菅・東宮亮を兼任。894年、遣唐大使に任命されるが、大使の中止を建議し、中止になる。侍従兼任。895年、近江守兼任、中納言、従三位、春宮権大夫兼任。897年、正三位、中宮大夫兼。899年、右大臣となる。900年、三善清行は道真に辞職勧告する。901年、従二位、左大臣・藤 原時平の讒言(ざんげん、告げ口)により、大宰権帥に左遷される。903年、大宰府で没した。
 道真没後約50年、都では、旱、疫病(疱瘡)、月食、大彗星、地震、天候不順などが続いた。道真の政敵・藤原菅根の死(908)、藤原時平の死(909)、左遷を命じた醍醐天皇の皇太子保明親王の死(923)、保明親王の第1王子慶頼王の死(925)、清涼殿落雷による藤原清貴震死(930)と平希世の死(930)、醍醐天皇の死(930)が相次ぐ。これらの異変は、道真の怨霊の仕業と恐れられた。道真怨霊についての文献初出は、平安時代中期 「日本紀略」、923年「菅師霊魂宿芬のなす所也」と記されている。このため、没後、923年に正一位、太政大臣を追贈されたが異変は止まなかった。当 初、雷神、祟り神として畏怖され、後に天神、学問の神として崇敬された。
◆末社 かつて河原院にあった末社・塩竈(しおがま)神社もこの地に移された。祭神は河原左大臣・源融を祀る。境内の千鳥が池の中島に祀られていた。
 床浦神社は、少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られている。疱瘡除けの神になる。
◆鳥居 境内社、日之出稲荷には、山王鳥居に由来するという「奴禰(ぬね)鳥居(稲荷奴禰鳥居)」の型式が見られる。笠木、貫の間にある合掌形が額束(がくづか)に代わった形になる。丹塗り、笠木、台輪、裏甲は黒塗りになる。1927年に建立された。
◆錦の水 境内の「錦の水」は京の名水として知られる。地下30数mから汲み上げられており、年間を通じて17、18℃の水温という。
◆年間行事 例祭(5月25日)、例祭(11月25日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』『京都府の歴史散歩 上』『鳥居』『京都 歴史案内』『京都の寺社505を歩く 上』『京都大事典』『京都の地名検証』『京都のご利益徹底ガイド』『京のしあわせめぐり55』



          錦市場      伊藤若冲の生家跡      歓喜光寺       

日乃出稲荷神社

安産塩竃神社、源融が祀られている。安産


日出稲荷神社、食物神

白太夫神社

七社、右より床浦神社、少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られ、疱瘡除けの神。八幡神社、床浦神社、事比良神社、恵美須神社、熊野神社、市杵島神社、竈神社

名水、御神水の「錦の水」、地下30数mから湧いている。年間を通じて17-18℃の水温という。飲料可。
 錦天満宮 〒604-8042 京都市中京区中之町,新京極通四条上る東側  075-231-5732  
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