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幡枝八幡宮・針神社 (京都市左京区岩倉) Hataeda-hachimangu Shrine,Hari-jinja Shrine |
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幡枝八幡宮・針神社 | 幡枝八幡宮・針神社 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 拝殿 ![]() 拝殿 ![]() ![]() 本殿 ![]() 貴船神社 ![]() 貴船神社 ![]() 十社、右より、多賀社、琴比羅社、下高良社、上高良社、愛宕社、野々宮社、厄神社、春日大神 天照皇大神 若宮八幡 ![]() 四社、白山社、宇賀大神 ![]() 針神社 ![]() 針神社 ![]() 針神社 ![]() 針神社 ![]() 針神社 ![]() 針神社 ![]() ヤマザクラの大木 ![]() |
岩倉幡枝町の小高い丘の頂に、幡枝八幡宮(はたえだ-はちまんぐう)がある。旧幡枝村の産土神になる。 祭神は、誉田別尊(ほむたわけのみこと、第15代・応神天皇)、その母・息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと、神功皇后)を祀る。 出世繁盛、家内安全和睦、子孫繁栄の信仰がある。 ◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。 平安時代、894年、「新羅国の夷賊(えびす)」などの侵略の脅威に対して、里人に神託があり、皇都・人民の守護のために創祀されたという。(社伝)。社号は石清水八幡宮を勧請したことに因む。この時、一帯の地名も、以前の「鉾枝(ほこえだ)」より、「幡枝」に改められた。(『京都府愛宕郡村志』) 室町時代、1493年、鞍馬寺参詣の折り、「畑枝八幡の拝殿に於いて一献あり」と記されている。(『親長卿記』) 安土・桃山時代、1599年、名刀鍛冶・堀川(一条)国広は、鍛道精進のために当社に祈願した。境内の南麓に「石清水(いわしみず)」と呼ばれる清泉があり、水を用いて神前で名刀を鍛え上げたという。第108代・後水尾天皇より下賜金、神田の寄進も得た。(社伝) 江戸時代、第116代・桃園天皇(1741-1762)、第117代・後桜町天皇(1740-1813)より、祭具(菊花紋の吹散、鉾など)の寄付があった。御所より銀の下賜、堂上方(どうじょうがた、昇殿を許された公卿・殿上人)よりの寄付もあり、社殿、神輿を修復した。8月の祭礼では、御所、堂上方より初穂の寄付があったという。(社伝) ◆境内社 境内摂社として、高龗神(たかおかみのかみ)を祀る貴船神社、末社・四社、十社、針神社がある。 ◆針神社 末社・針神社(はり じんじゃ)は、 本社の左(西)に祀られている。祭神は、金山毘古命(かなやまひこのかみ)、天麻旅命(あまのまろのみこと)、大牟須毘命(おおむすびのみこと)を祀る。 創建、変遷の詳細は不明。針の守護神になる。現代、1971年、現在の社殿が建てられた。 針の守護神として信仰を集め、裁縫業者、刃物・金物・金属関係者の崇敬篤い。 ◆文化財 ◈剣鉾は2基あり、錺金具の意匠から「鶴鉾」、「亀鉾」と呼ばれている。鉾仲間・鉾町はない。 「幸鉾(さいのほこ)」は、秋季大祭の巡幸に供奉する。一般の剣鉾より大きく、小さな幡(はた)が付いている。上御霊神社(上京区)の幸鉾と同系統という。 ◈安土・桃山時代、1599年に、名刀鍛冶・堀川(一条)国広は、鍛道精進のために当社に祈願した。大願成就奉賽のために、境内の南麓に「石清水(いわしみず)」と呼ばれる清泉があり、水を用いて神前で名刀を鍛え上げたという。 刀は、神扉に供えられた。後に、第108代・後水尾天皇(1596-1680)の耳に入る。刀は宮中にしばらく置かれた。天皇より下賜金があり、天皇の崇敬篤く神田の寄進も得た。天皇は、黄金の拵(こしらえ、刀装)造りを命じ、唐裂(とうぎれ)の太刀袋に納めて、再び寄付を得たという。 ◆樹木 境内西にヤマザクラの大木がある。 ◆祭礼 「秋季大祭」(10月23日に近い日曜日)、前日に神輿1基・剣鉾2基が組立てられ、拝殿に祀られる。 当日、午前に鳥居前に神輿・剣鉾が遷され据えられる。11時頃に神幸祭祭典が行われ、14時頃まで氏子地域を巡行する。渡御行列は、神輿先導役に続き、榊、幸鉾(さい-ほこ)、御神宝、太鼓、剣鉾、菊御紋塗箱、宮司・神職、子ども神輿、神輿、茂山千五郎社中などが続く。還御後に、拝殿前で還幸祭祭典が執り行われる。 ◆年間行事 大祓・虫送り行事(7月31日)、秋季大祭(10月23日に近い日曜日)、針神社の針供養(12月8日)。 *年間行事は中止・日時変更、拝観中止・時間変更の場合があります。 *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 「幡枝八幡宮略記」、『京都市の地名』、『京都 神社と寺院の森』、『昭和京都名所図会 3 洛北』、『洛北探訪 京郊の自然と文化』、『剣鉾まつり』 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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