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西蓮寺 (京都市上京区)
Sairen-ji Temple |
西蓮寺 |
西蓮寺 |
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長門町(ながとちょう)の西蓮寺(さいれんじ)は、平安時代末の伝説的な商人・金売吉次とかかわりがあるという。
浄土宗鎮西派清浄華院、本尊は阿弥陀如来。
◆歴史年表 江戸時代、1657年、正誉の開基による。(『坊目誌』)
近世(安土・桃山時代-江戸時代)、洛陽三十三か所観音の第二十八番所として信仰を集めた。(『京羽二重』)
◆正誉 江戸時代前期の浄土宗の僧・正誉(?-?)。詳細不明。1657年、西蓮寺の開基になった。
◆金売吉次 平安時代後期の伝説的な商人・金売吉次(かねうり-きちじ、?-?)。詳細不明。別名は金売橘次、吉次信高、金売人五条の橘次末春(きつじ-すえはる)、堀弥太郎(やたろう)など。父は藤太、母は京の公卿の娘ともいう。京都三条の金商人で、陸奥国の砂金を京都で売り、長者になったという。炭焼き長者、金山師・鍛冶・鋳物師の金屋(かなや)ともいう。鞍馬寺参詣の際に牛若丸(源義経)に請われ、牛若丸を奥州平泉・藤原秀衡(ひでひら)のもとへ送ったとされる。(『義経記』)
源氏興隆の援助者という。『源平盛衰記』、『平治物語』、浄瑠璃「孕常盤(はらみときわ)」などにも登場する。中尊寺付近の長者ヶ原は金売の屋敷跡ともいう。
◆仏像 ◈本尊の「阿弥陀仏」は平安時代の恵心僧都(源信、942-1017)作という。(『浄家寺鑑』)。
◈「観音像」は平安時代の菅神(菅原道真、845-903)の作という。平安時代末期の商人で伝説的な人物・金売橘次(吉次)の念持仏とされる。(『坊目誌』)
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献・資料 『京都市の地名』、『京の寺 不思議見聞録』 、ウェブサイト「コトバンク」
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西蓮寺 〒602-8357 京都市上京区鳳瑞町3845,下立売通七本松西入ル |
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