金剛寺 (京都市東山区)
Kongo-ji Temple
金剛寺  金剛寺
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阿弥陀峯一切経谷 阿弥陀堂」「本尊 阿弥陀如来 行基 克」の石標




本堂


山号扁額「一切経山」、三縁山(増上寺)大僧正貫務書


地蔵堂


地蔵堂
 五軒町の北、三条通に南面して金剛寺(こんごうじ)がある。山号を一切経山(いっさいきょうざん)という。
 浄土宗。 本尊は阿弥陀如来。 
 洛陽四十八願所巡りの第27番札所。
◆歴史年表 奈良時代、天平年間(729-749)、行基が東岩倉山の一切経谷(左京区日ノ岡)に阿弥陀堂を創建したことに始まるという。「上の堂(かみのどう)」とも称した。行基は丈六の阿弥陀如来像を自彫り安置したという。「東岩倉寺」と称したともいう。(寺伝)
 室町時代、応仁・文明の乱(1467-1477)で、東岩倉山一帯は戦場になり、当寺も焼失、荒廃した。
 その後、郷民は、首だけ遺された阿弥陀如来像を、粟田、花頂山麓に遷し、仮堂として粟田惣堂(あわたそうどう)を建てた。(『坊目誌』)
 安土・桃山時代、1602年、岌然(きゅうねん)が、青蓮院門跡の許可を得て、 現在地(左京区五軒町)に堂を移し再興した。(『坊目誌』) 
 1713年、本尊が修復された。
 1730年、本堂が建立される。
行基 飛鳥時代-奈良時代の僧・行基(ぎょうき/ぎょうぎ、668/667-749)。百済系の渡来人・高志(こし)氏。河内国の生まれ。父は高志才智、母は蜂田古爾比売。681年/682年、出家、官大寺で法相宗などを学ぶ。691年、高宮寺で具足戒を受けた。畿内に道場、寺を建立し、溜池、溝・堀、架橋、困窮者の布施屋建設などの社会事業を行う。704年、生家を家原寺とし住した。717年、民衆煽動と僧尼令に反した寺外活動の咎で、詔により弾圧を受ける。731年、弾圧を解かれた。732年、河内国狭山下池の築造に関わる。734年、東大寺大仏建立の詔が発布、勧進の任を務めた。736年、インド出身の僧・菩提僊那一行来日に際し太宰府で迎えた。738年、朝廷より行基大徳の称号が授与される。740年以降、東大寺大仏建立に協力する。741年、聖武天皇と恭仁京郊外の泉橋院で会見した。743年、東大寺大仏造営の勧進になった。745年、朝廷より日本初の大僧正位を授けられる。菅原寺(喜光寺)で亡くなる。地図の行基図を作成したという。東大寺「四聖」の一人。 80/82歳。
◆岌然 安土・桃山時代の浄土宗の僧・岌然(きゅうねん、?-?)。詳細不明。1602年、金剛寺を再興した。
◆菱田来成 江戸時代-近代の画家・菱田来成(?-1873)。日東。京都の生まれ。柳馬場押小路南に住した。田中日華に学び日東と号した。後、中島来章の嗣になり来成と改める。後、菱田氏に復し日東と称した。四条派。号は林泉。
◆仏像 本尊の「阿弥陀如来」は丈六(4.8m)の像高になる。鎌倉時代作ともいう。江戸時代、1713年、本尊が修復された。
 逸話が残る。本尊は、奈良時代、天平年間(729-749)、行基が自ら刻んだ丈六像という。当初は東岩倉の阿弥陀堂に安置されていた。室町時代、応仁・文明の乱(1467-1477)により寺は焼失する。信者は、焼け跡より首だけ遺された阿弥陀如来像を見つけ、花頂山の麓に遷した。下に蒋(こも、わら)を敷き、阿弥陀如来の頭部を安置した。街道往来の旅人に喜捨を請い、その浄財により仮堂を建て頭部を安置した。
 仮堂の場所は、現在の境内の南東、蹴上、蒋野座(こものざ、小物座町)付近という。現在も東・西小物座町という地名が残る。江戸時代には「こものさ丁」とも、「小者座町」とも記されていた。なお、東山阿弥陀ヶ峰の宝皇寺(ほうこうじ)にあったという阿弥陀仏にも当寺と同様の伝承があるという。
◆建築 「本堂」は、江戸時代、1730年の建立による。
◆洛陽四十八願所巡り 当寺は、洛陽四十八願所巡りの第27番札所になる。慶長年間(1596-1615)より、朱印に「行基菩薩御作 出陣の弥陀安置」の印を捺している。
◆墓 江戸時代-近代の画家・菱田来成(日東)の墓がある。
 

*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 当寺縁起、『京都・山城寺院神社大事典』、『京都市の地名』、『昭和京都名所図会 2 洛東 下』 、ウェブサイト「コトバンク」


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庫裏
金剛寺 〒605-0036 京都市東山区五軒町124   075-771-2442  
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