茶屋四郎次郎・新四郎屋敷跡 (京都市中京区)  
The ruins of residence of Chaya, Shirojiro
茶屋四郎次郎・新四郎屋敷跡 茶屋四郎次郎・新四郎屋敷跡
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駒札

瑞蓮寺
 蛸薬師下ル百足屋町の瑞蓮寺脇に「茶屋四郎次郎・新四郎屋敷跡(ちゃや しろうじろう・しんしろう やしきあと)」の駒札が立てられている。
 この付近に、江戸時代初期、「京都三長者」の一人と称された茶屋四郎次郎清延の屋敷があった。その子・新四郎長吉は、尾州茶屋家を創立した。
◆歴史年表 安土・桃山時代、茶屋家初代・清延(1545-1596)が、現在地の蛸薬師下ル百足屋町に居を構えたともいう。
 1586年、清延の三男・四郎長吉は、上洛した家康に、茶屋屋敷の自邸を提供した。初めて謁見した。
 江戸時代、1788年、天明の大火により屋敷は焼失する。(駒札)
 近代、1871年まで、屋敷は尾州茶屋家が所有していた。(駒札)
◆茶屋初代・清延 安土・桃山時代の豪商・茶屋初代・清延(ちゃや きよのぶ、1545-1596) 。法名は情延。南海貿易に従事した。三河大名・徳川氏の御用達として徳川家康の側近になる。戦に従い、間者として講和の内使、情報提供、軍需品調達、京都での旅宿手配も務める。1582年、本能寺の変では、その報を家康に伝え、家康の伊賀越えに協力した。1588年-1595年、江州領代官として年貢の徴収に携わる。後に、家康の呉服御用達として仕えた。千利休に茶の湯を学ぶ。茶山山麓に山荘を営む。子孫は代々呉服師を継承した。
 墓は東大谷(東山区)にある。
◆清次 安土・桃山時代-江戸時代の豪商・茶屋3代・清次(?-1622) 。又四郎。清延の次男。1614年、家を継ぎ襲名した。糸割符の特権を得て長崎奉行・長谷川藤広を助けた。御用糸支配、貿易管理、キリシタン弾圧に努めた。1612年、朱印状を下付され、朱印船「茶屋船」(長さ25間、幅4間半、乗員300人)を交趾(こうち、中部ベトナム) に派遣した。1614-1645年、大坂の陣で、家康側近として京都に戻る。京都、大坂、奈良、堺、伏見の町人、過書船の御用商人の支配を命じられた。茶屋家は3代-5代まで、糸割符の特権を得て、海外貿易を行っている。
◆茶屋新四郎長吉 江戸時代の豪商・茶屋新四郎長吉(ちゃや しんしろう ちょうきち、 ?-?)。清延の三男。1614年、家康の命で尾張徳川に仕え、尾州茶屋家を創立した。幕府呉服師になり、尾張藩主の近侍として召服御用を勤めた。慶長年間(1596-1615)末-元和年間(1615-1624)、茶屋新四郎長吉を含む呉服師6軒仲間が成立した。安南貿易に関わり、名古屋茶屋町に大邸宅を構える。江戸にも数カ所の屋敷があったという。
◆茶屋家 茶屋家は、本名は中島氏であり、中世の小笠原貞興の子孫という。三河の出ともいう。中島四郎明延(あきのぶ)は、信濃の小笠原長時の被官だった。室町時代、大永年間(1521-1528)に京都に住む。第13代将軍・足利義輝(1536-1565)が屋敷を訪れ、茶屋を喫したことから茶屋の屋号になったという。
 その子が初代・清延 (1545-1596)になる。清延の三男・新四郎(長吉)は尾張家、四男・小四郎は、紀伊家の呉服師を務めた。
 茶屋家は、1603年の徳川幕府の成立時に、徳川家康の側近の一つになる。徳川家の呉服師、安南貿易、糸割符(いとわっぷ、生糸輸入に関して特定商人に与えた特権) 貿易を成功させ豪商になった。茶屋家歴代の通称・屋号は「茶屋四郎次郎」を名乗る。京都商人総筆頭の角倉家、後藤家とともに、「京都三長者」の一つとされた。代々の法華教信者であり、本能寺、妙顕寺に帰依した。菩提寺は東漸寺だった。
 2代・清忠(?-1603) は、1600年の関ケ原の戦い以後、京都、大坂、堺、伏見、奈良など五カ所の過書船の支配を命じられた。幕府の呉服御用になる。家康に京都所司代の設置を進言し、上方五カ所の町人を支配した。総町頭役になる。以後、京都町人頭を世襲する。
 3代・清次(?-1622) 以降、4代・道澄以降も公儀呉服師になる。5代・延宗は安南(ベトナム中部)、コーチシナ(ベトナム南部)との朱印船貿易を行なった。 1635年、異国渡海の禁で交易の中止以後は、白糸販売を行う。茶屋家は、天保年間(1830-1844)に衰微し、近代、1868年以降、明治維新で町人頭を罷免された。


*原則として年号は西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 「百足屋町町内会、南観音山保存会の駒札」、『京都大事典』、ウェブサイト「コトバンク」


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京都市内史跡地図 平安京オーバレイマップ・碑・発掘調
map 茶屋四郎次郎・新四郎屋敷跡 〒604-8214 京都市中京区百足屋町375,新町通四条上ル 瑞蓮寺脇
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