常林寺 (京都市左京区)
Jorin-ji Temple
常林寺 常林寺 
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ハギ








本堂



「吾唯足知」





世継子育地蔵尊



世継子育地蔵尊



世継子育地蔵尊



世継子育地蔵尊
 鴨川と高野川の合流点、鴨川東岸に常林寺(じょうりんじ)はある。山号は光明山、院号は摂取院という。
 この地にある浄土宗の「砂川の三軒寺」(ほかに長徳寺、正定院)のひとつとされた。砂川がこの付近で鴨川に合流していたためという。境内には萩が植えられ、「萩の寺」としても知られている。
 浄土宗。本尊は阿弥陀三尊像。  
 世継子育地蔵尊は、子授け、安産の信仰篤い。
◆歴史年表 安土・桃山時代、1573年、念仏専修僧、魯道(ろどう)により開創されたという。当初は、寺町荒神口(上京区)にあり、知恩院と関わりが深かった。本末制度が確立した際に、知恩院の役番になる。
 江戸時代、1671年、寺町の大火により焼失した。その後、現在地に移る。
 1698年、英誉(えいよ)により現在の本堂が再建された。
 1854年、31世・省譽祐禅代により、世継子育地蔵堂が建立された。 
 幕末、若い頃の勝海舟(1823-1899)が海軍伝習生として、長崎、神戸に向かう際に当寺を宿坊として使っていたという。
勝海舟 江戸時代後期-近代の幕臣・政治家・勝海舟(かつ-かいしゅう、1823-1899)。名は義邦、安芳(やすよし)、通称は麟太郎、安芳、通称は安房守(あわのかみ)。江戸に生まれた。旗本小普請組下級幕臣・左衛門太郎(小吉)/惟寅の長男。島田見山(虎之助)に剣術の直心影流、永井青崖に蘭学、佐久間象山に砲術を学ぶ。蘭学兵術家になり、1850年、赤坂田町の自宅で兵学塾/蘭学塾を開く。1855年、海防掛視察団に加わり、伊勢、大坂湾の防備体制を調査した。大久保忠寛(一翁)に推挙され、蕃書翻訳所に出仕した。長崎海軍伝習に幹部学生として派遣される。オランダ人・ペルス.ライケン、カッテンデイケに海軍諸術を学ぶ。1859年、軍艦操練所教授方頭取になる。1860年、日米修好通商条約批准使節の新見正興に随従し、随行艦「咸臨丸」で事実上の艦長として太平洋を横断した。1862年、軍艦奉行並として神戸に海軍操練所を設け、幕臣、坂本龍馬、脱藩浪士らも集う。軍艦奉行並、1864年、神戸操練所発足し軍艦奉行になる。禁門の変後、罷免され寄合入りした。1866年、第2次征長戦争(長州征伐)で軍艦奉行に復し、会津・薩摩間の調停、長州との停戦交渉に当たる。1868年、鳥羽・伏見の戦い後、陸軍総裁、徳川方軍事取扱になる。新政府軍・東征軍による江戸城攻撃に対し、幕内主戦派を抑え、攻撃前夜に東征軍参謀・西郷隆盛と会見し、江戸無血開城(江戸開城)を実現した。1869年、兵部大丞、1872年、新政府の海軍大輔、元老院議官、1873年、参議兼海軍卿を歴任した。1874年、台湾出兵に反し辞任した。1887年、伯爵、1888年、枢密顧問官になる。旧幕府史料を編修し著『海軍歴史』、『吹塵録』、自伝『氷川清話』など。77歳。
 幕末三舟(ほかに山岡鉄舟、高橋泥舟)の一人。木戸孝允、西郷隆盛らと交わり隆盛復権の運動に関わる。明治新政府の欧米寄りを批判し清国との提携、日清戦争に反対した。足尾鉱毒事件を批判し田中正造を支援した。
 墓は、別邸があった東京都洗足池畔にある。
◆世継子育地蔵 地蔵堂には、古くより若狭街道を往来する人々の信仰を集めた世継子育(よつぎこそだて)地蔵尊が安置されている。寺の建立以前より祀られていたという。子授け、安産の信仰篤く、遠国よりの参拝も絶えなかったという。
 腹帯が授与される。
◆砂川の三軒寺 鴨川と高野川の合流点、川端通、かつての若狭街道沿いに、浄土宗三か寺(正定院、長徳寺、常林院)が隣接して建つ。かつて、「砂川の三軒寺」と呼ばれた。付近に「砂川」という小川が流れ、鴨川に注いでおり、砂の河原に囲まれていたという。 萩の生育には砂地が適しており、各境内にいまも砂地が見られる。
◆萩 「萩の寺」として、秋に萩が花を結ぶ。  
◆年間行事 萩供養(9月敬老の日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献・資料 『京都府の歴史散歩 中』、『京都大知典』、『京都のご利益めぐり』 、ウェブサイト「コトバンク」


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鎮守社

「念ずれば 花ひらく」、詩人・坂村真民(さかむら しんみん、1909- 2006)
常林寺 〒606-8204 京都市左京区田中下柳町33 
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