

山門



本堂 |
向日市の泉福寺(せんぷくじ)は歩道橋脇に建つ。山号は星水山(せいすいざん)という。
西山浄土宗、本尊は不空羂索観世音菩薩(三つ目観音)。
京都洛西観音霊場(洛西三十三所観音霊場)第16番札所。札所本尊は十一面千手千眼観音菩薩(癌封じ施薬観音)。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
平安時代、794年、第50代・桓武天皇が長岡京より平安京へ遷幸の折りに、雷雨に遭遇した。松の木蔭に雨宿りし、観音経を読誦したところ雷雨がおさまる。その松で不空羂索観世音菩薩を刻み、一宇を建て奉安したことに始まるという。(寺伝)
794年、開基となり、当初は真言宗だったともいう。(『京都府地誌』)
江戸時代、1701年、浄土僧・妙蔵が浄土宗に改宗したという。光明寺末になる。(『京都府地誌』)
現代、1958年、かつての境内は現在地の北西の春日井にあり、国鉄向日町操車場建設に伴い現在地に移転した。
1978年、廃れていた洛西三十三所観音霊場めぐりが再興された。
◆仏像 本尊の「不空羂索観世音菩薩」は室町時代作になる。額にもう一つの目を持ち、「三つ目観音」「三つ目観音さん」と呼ばれている。眼疾に霊験あるという。
札所本尊は「十一面千手千眼観音菩薩」であり、癌封じ施薬観音として知られている。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 『京都府の地名』『京都御朱印を求めて歩く札所めぐりガイド』『洛西三十三所観音霊場』
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