




地蔵尊

地蔵尊 |
岩倉の小倉山の西麓に、是心寺(ぜしん-じ)はある。山号は小倉山という。
相国寺派末寺、臨済宗、本尊は釈迦如来。
◆歴史年表 創建の詳細、変遷は不明。
安土・桃山時代、1592年、創建されたという。
近代、1877年、十王堂橋(現在の橋の南)の袂にあった十王堂より、十王像などが当寺に遷された。
◆木像 閻魔堂に十王像が安置されている。中央二段高く閻魔大王坐像がある。一段低く左右に司命、司録、さらにその右下に奪衣婆像がある。いずれも乾漆像になる。閻魔大王を含めて14像あり、これだけの数が揃う例は稀という。
これらの像は、1877年、十王堂橋(現在の橋の南)の袂にあった十王堂より遷された。
かつて岩倉での葬列は、十王堂橋で岩倉川を渡り、十王堂の前を通り墓地に向かった。川は三途の川に見立てられ、十王堂に祀られていた奪衣婆が死者の身包みを剥ぎ取り、十王の裁きを受けるとされた。墓地では、閻魔王の本地仏・地蔵菩薩が待つと信じられていたという。
*非公開
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献・資料 『洛北岩倉誌』
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