西村家 (上賀茂神社社家) (京都市北区)
Nishimyra family House

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西村家





 上賀茂神社から流れる明神川沿いに、上賀茂神社の元社家の家並が続いている。そのうち、唯一公開されている西村家がある。 
◆歴史年表 西村家は、かつて社家・錦部(にしきごり)家、西池家旧宅だった。
 近代、明治期(1868-1912)後半、西陣の織物業・西村清三郎が別邸として購入した。この時、江戸時代の趣を残して主屋を建て、庭園の整備も行った。
 現代、1986年、京都市の名勝に指定された。
◆社家 江戸時代、社家は門と「式台」(玄関)を構えることが許されていた。式台は、貴人用の入り口であり、さらに「大戸口」という土間に入るための玄関の二つが設けられていた。
 屋根は妻飾り、彫刻の施された懸魚、人形の木組みである「亥叉首」(いのこさす)、梁、貫などが社家町の特徴となっている。
 西村家は1986年に、京都市の名勝に指定された。
◆庭園 北、西、南の3つの庭ある。平安時代後期、1181年、藤木重保(18代神主、歌人)によって作庭され、現存する社家のなかでは最も古い庭園の形を残しているといわれている。
 邸内には、明神川の水が引き込まれている。かつては、曲水の宴に利用された。遣水は屋敷を流れ、再び川に還されている。
 神官が神事に使った降り井の「みそぎの井戸」、 神官が冷水を浴び、身体の穢れを去るために使った水垢離場(みずごり)、上賀茂神社の御神体である「神山」(こうやま)を模った石組み(降臨石)など、社家独特の趣が各所にある。
 生活用水は、明神川に還さず、裏の小川へ流し、汚水は地中の穴「水口(すいくち)」に流し濾過していた。
 ウメ、サクラ、ツバキ、ウツギ、ホトトギス、ハギ、カエデなど、四季折々の数多くの草木が植栽されている。シダ類のカモシダは、上賀茂に残る原生植物のひとつという。
 東の奥庭(西庭)は、池泉回遊式庭園になっている。
◆年間行事 公開(3月15日-12月8日、期間中は無休)。

*参考文献 


  上賀茂社家町      梅辻家(上賀茂神社旧社家)      上賀茂神社      社家町      大田神社     上加茂民芸協団跡地                   

西村家玄関


庭園(北庭)、ウメ、サクラ、ツバキ、ウツギ、ホトトギス、ハギなど四季折々の植栽がある。

降臨石

明神川から庭に取り入れられた曲水川、かつては曲水の宴が行われていたという。

みそぎの井戸、今は涸れている

南庭の「水口(すいくち)」

深草三和土(たたき)、石灰、赤土、白川砂を水で練り、木のコテで叩いて固める。手間がかかるため、残っているところは少ないという。  

奥庭(西庭)


明神川の取入口(右)と放水口

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 西村家 京都市北区上賀茂中大路町1  075-781-0666  9:30-16:30
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