半木神社・半木の森 (京都市左京区) 
Nakaragi-jinja Shrine,Forest
半木神社・半木の森  半木神社・半木の森
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本殿




半木社秋祭


なからぎの森
 上賀茂神社の境外末社である半木神社(なからぎ じんじゃ)は、京都府立植物園内の「半木の森」に祀られている。この地は、京都の絹織物発祥の地といわれている。 
 祭神は、天太玉命(あめのふとだまのみこと)を祀る。織物業の守護神といわれ、植物園内にあることから開園後は園の守護神にもなった。
 植物園に因み、花木実ることにより「実守(みのりまもり)」とされ、近年では合格祈願、恋愛成就の信仰も集める。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 かつて、「流木(ながれき)神社」ともいわれたという。
 奈良時代より、この地は「錦部(にしきごり)の里」と呼ばれ、養蚕絹糸業が盛んになる。徳島より養蚕の神・天太玉命が勧請され、半木神社(流木神社)が祀られた。
 平安時代、上賀茂神社の社領地に入る。
◆半木・流木 この地は、「半木(なからぎ/ながらぎ)」「なから木」「なかれ木」「流木」などとも呼ばれていた。当社は、「流木(ながれき)神社」とも称された。
 この地より鴨川上流の西賀茂には、かつて「浮田(うきた)の森」があった。鴨川氾濫により、森に鎮座した三座の一つがこの地まで流された。以来、「流木」と呼ばれたともいう。
 なからぎの森は、上社(上賀茂神社)と下社(下鴨神社)の中間に位置していることから、半木と呼ばるようになったともいう。
 かつては、「中賀茂」と呼ばれたともいう。ただ、「中賀茂」とは、下鴨神社を意味するともいう。平安時代には、「中賀茂」「中の御社」は下鴨神社を意味し、さらに南に位置する河合神社が「下の御社」とされたともいう。
◆錦部の里 この地はかつて、賀茂族が開墾した地だった。
 奈良時代より、「錦部(にしきごり)の里」と呼ばれる。里には、蚕の餌である桑の木が多く植えられていたという。養蚕絹糸業が営まれ、絹織物の生産も盛んになる。
 平安時代には、上賀茂神社の社領地になる。かつてこの地にあった中賀茂村は、鴨川の度重なる氾濫により、その後、岩倉中町に移った。
◆乙井川 中世(鎌倉時代-室町時代)、上賀茂神社を流れる御手洗川は、明神川、乙井(おとい)川、泉川と分流、合流しながら鴨川に注いでいた。
 この地には、鴨川から引かれた「乙井川」が流れ、その水神、農耕神が祀られていたとみられる。現在も半木神社の傍を流れる小川は、この乙井川の名残りという。
◆なからぎの森 なからぎの森(0.5ha)には、山城盆地にみられた自然植生がいまも残され、「山城原野の原生の森」といわれている。
 エノキ、ムクノキ、ケヤキ、サイカチ、カツラ、カエデなどの落葉樹、シイ、カシ、シロタモ、カゴノキなどの常緑樹が混交する森になっている。
 ほかに、トウオガタマ、ナギ、カクレミノ、クスノキ、ツルグミ、サカキ、カゴノキ、センダン、クロガネモチ、アラカシ、トベラ、トウネズミモチ、シュロ、オオカナメモチ、ハナノキ、周辺にはマテバシイ、ナナミノキ、サカキなどが見られる。イチイガシもある。
◆年間行事 春の例祭(4月)、秋の例祭(11月20日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 説明板、『京都・山城寺院神社大事典』『京都 神社と寺院の森』

 
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 半木神社 〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町 京都府立植物園内  
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